ぽつねんブログ

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ゲーム感想や日頃思ったことを書いてます。

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【リーガルダンジョン】感想

Switchセール一覧を眺めてたら、「書類作成ゲーム」という独特なゲームで興味深かったので購入。

 

 

ストーリー

『リーガルダンジョン』は警察官になり、捜査書類を作成するゲームです。

あなたは窃盗、殺人など8つの事件と関係のある捜査書類を読み、関連法令と判例に従い最終的な捜査意見を作成していきます。
犯罪者を検挙し処罰する過程を繰り返していく中で、このゲームはあなたに「検挙実績こそが治安のバロメーター」ということを教えてくれます。

引用https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000036781.html

主人公は着任したばかりの警部補 清崎蒼。
この警察組織は「点数」で昇格・降格が決まる成果主義。書類作成中に点数を稼ぐために「無理やり有罪にする」のか、「正しい行い」をしていくのか選んでいきます。

全体的にストーリーは重め。事件自体も善悪つけがたいものが多いですが、考えさせられるストーリーではあります。派生エンディングは14と多め。ちょっと多すぎるので自分は全部見れていません。

 

ゲームシステム

当てはまる法律を探して書類をまとめ、被告訴人を尋問して起訴・不起訴を決めるゲーム。「会話パート→書類作成→評価」を繰り返し、話が進みます。

f:id:KGetsuya:20211001225600j:plain単語が本格的です。
「専門用語は難しくなるから使わない」ゲームが多い中で、あえてリアルな専門用語を使用しているのは逆に新しい。なじみの薄い単語には説明があるので大丈夫そう。

製作者は韓国の人なので「韓国の法律が元」です。そこからさらに手を加えているため、実質ゲームオリジナルの法律。製作者は実際に法律関係の仕事をしていて、誇張はあるけど9割は実体験だそう。

レーティング

IARC 16+と高め。激しい言葉づかいで言い争いをしたり、ギスギスドロドロしているので。また、サポートAIのあおいが「悪は生まれた時から悪」など強めなこと言ってくるのも引っかかる要因ですね。

書類には事件画像も付属します。ショッキング画像は無いですが、「防犯カメラ写真の解像度を落とした」くらいに「現実の人間」を感じるテイストでした。苦手な人は苦手かも。

 

キャラクター

f:id:KGetsuya:20210927134052p:plain

このSwitch版メインビジュアルは「グノーシア」と同じ人(ことり氏)が「翻訳中に勝手に描いた」とのこと。ゲーム制作者はこのイラストに許可済みのようで、「ファンアートが公式から許可もらってメインビジュアルになった」感じですかね。

このイラストは「Switch版の」宣伝イラストらしくSteamにこのビジュアルはありません。「勝手に描いた」のでゲーム中にも出てきませんし、こういった鮮明なキャラグラもありません。2頭身のサポートAIの「あおい」がいるくらいなので。

個人的にこのキャラクターイメージは自分が想像していたイメージと違うので「?」になりました。まあキャラグラが無い=イメージは人それぞれですからね。

 

良かった点

書類制作が楽しい
本格的な単語を用いて、事件の捜査書類を作っていくのはシミュレーションとして面白いです。
オリジナル法律とはいえ、「侮辱は何を条件として侮辱扱いになるのか」など、知識として為にもなることもあります。

 

惜しい点

とにかくストーリーが重い
自分が「ストーリーの無い書類作成をするだけのゲーム」だと勘違いして買ったのもあるんですが、人間関係やストーリーが重いです。現実的なギスギスドロドロは自分ちょっと好きじゃないので「重い!書類作成だけやらせてくれ!」になっていました。


直感で分かりづらい点がある
外国だと「自動車が左ハンドル・右側走行」なこととか。日本と逆なので直感的に考えづらい事件もあります。

 

 

まとめ

考えさせられるストーリーではありますが、自分は人間関係がリアルに重い話が苦手なので会話パートはしんどかったですね。会話パート無しに「書類だけ」作っていたいゲームだな…と思いました。書類作成自体は面白くて知識にもなるので。

製作者は「プレイヤーに司法や制度を考えてもらえたら嬉しい」とのこと。
日本の法律と違うとはいえ、遊ぶと警察・検察・裁判所まわりに興味が湧きます。コンメンタール刑事訴訟法 (刑事訴訟の基本・解説書)を見ると「これゲームで見た!」「それがゲームと違うのか〜」と読めるようになりました。


▼製作者HP