ぽつねんブログ

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【リーガルダンジョン】感想

Switchセール一覧を眺めてたら、「書類作成ゲーム」という独特なゲームで興味深かったので購入。10月6日まで20%オフの784円。

 

 

リーガルダンジョン

ゲーム概要

  • 書類作成&推理ADV
  • 1人用
  • 「Guilt Trilogy(罪悪感3部作)」の2作目
  • 16歳以上対象(激しい言葉づかい)
  • 英語、中国語(簡体字)、韓国語、日本語あり。ボイス無。
  • Steam、Switchから販売中

「罪悪感3部作」の2作目。自分もリーガルダンジョンが初めてですが、世界観から全部違うらしいので、今作が初でも大丈夫そう。

 

どんなゲーム?

『リーガルダンジョン』は警察官になり、捜査書類を作成するゲームです。

あなたは窃盗、殺人など8つの事件と関係のある捜査書類を読み、関連法令と判例に従い最終的な捜査意見を作成していきます。
犯罪者を検挙し処罰する過程を繰り返していく中で、このゲームはあなたに「検挙実績こそが治安のバロメーター」ということを教えてくれます。


引用 リーガルダンジョン ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000036781.html

捜査書類から当てはまる単語を探して書類作成、尋問、起訴・不起訴を行い、検察・裁判所から評価されるゲーム。
「会話パート→書類作成→評価」を繰り返し、話が進みます。

 

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上記画像が意見書作成中の画面。単語が本格的。
製作者は実際に法律関係の仕事をしていて、誇張ありとはいえ、9割は実体験だそう。

専門用語は難しくなるから使わないゲームが多い中で、あえてリアルな専門用語を使用しているのは逆に新しいと思います。
なじみの薄い単語には説明があるので大丈夫そう。「侮辱は何を条件として侮辱扱いになるのか」など、知識にもなるので為になります

製作者は韓国の人なので「韓国の法律が元」です。そこからさらに手を加えているため、実質ゲームオリジナルの法律。
あと自動車も左ハンドル・右側走行と日本と逆なので、直感的に考えづらい事件もありました。

 

ストーリー

主人公は着任したばかりの警部補 清崎蒼。
この警察組織は「点数」で昇格・降格が決まる成果主義上司の顔色を見たり、部下には愚痴を吐かれ、事件後の被疑者の様子を聞いたりマスコミ対応など厄介ごとが多め。事件自体も善悪つけがたいものが多くて悩みます。

「点数」を稼ぐために無理やり有罪にするのか、「正しい行い」をしていくのか。書類作成中に選んでいくことになります。選択肢による派生エンディングは14と多め。
最初の1周は10時間しない程度でクリア可で、クリアしたら途中飛ばせるので派生回収はサクサク進みそうですが、ちょっと多すぎるような気も?

どの選択肢に行っても話が重いので、自分はエンディング全回収する前にギブアップしました。全体的にストーリーは重く、胸糞ものが多いです。心晴れやかにはなりませんが、考えさせられるストーリーではあります。

 

キャラクター

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このSwitch版メインビジュアルは「グノーシア」と同じ人(ことり氏)が「翻訳中にキャラ付けして勝手に描いた」らしいです。製作者は許可済み。
「Switch版の」宣伝イラストらしく、Steamにこのイラストはありません。「勝手に描いた」ものなのでゲーム中にも出てきません。

ゲーム中にこういった鮮明なキャラグラは無いです。2頭身のサポートAIの「あおい」ぐらい。
それぞれ口調は特徴づけがされていますが、文章だけで会話は進むので誰が誰なのか追えないと「???」になります。会話パートで主人公は喋りませんが、尋問中の簡易グラフィックで「女性主人公」だと分かります。

 

……このキャラグラフィックだと、個人的に想像していたイメージと違っていたので違和感ありました。まあキャラグラが無い=イメージは人それぞれなので。

 

レーティング

ギスギスドロドロしてたり、言い争いをするので「激しい言葉づかい」の「16歳以上」です。
サポートAIのあおいが「悪は生まれた時から悪」などハードなこと言ってくるのもレーティングに引っかかる要因かと思います。

書類には事件画像も付属します。「防犯カメラ写真の解像度を落としたもの」ぐらいにテイストがリアルめ。人相は省略されてるとはいえ、「リアルな人」を感じる写真なので苦手な人は苦手かも。ショッキング画像は無いです。

 

まとめ

考えさせられるストーリーではありますが、自分は人間関係がリアルに重い話が苦手なので会話パートはしんどかったですね。会話パート無しに「書類だけ」作っていたいゲームだな…と思いました。書類作成自体は面白くて知識にもなるので。

製作者は「プレイヤーに司法や制度を考えてもらえたら嬉しい」とのこと。
日本の法律と違うとはいえ、遊ぶと警察・検察・裁判所まわりに興味が湧きます。コンメンタール刑事訴訟法 (刑事訴訟の基本・解説書)を見ると「これゲームで見た!」「それがゲームと違うのか〜」と読めるようになりました。


▼製作者HP