ぽつねんブログ

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【震度6】地震の対策と行動

去年・今年と震度6の地震を体験したので体験話や対策の話。

個人談ですが、震度6は震度4の5倍くらい揺れます。地震体験車での揺れが大げさに見えるかもしれないですが、ちゃんとあのくらい揺れます。あれが不意打ちで来るので嫌なもんですね。

 

 

簡単にできる対策

飲食物は片付ける

飲みかけのコップ、食べ終わった皿、酒瓶・ペットボトル類。
倒れてこぼれる、落ちてきた物に当たって飛び散る、転がってきて移動の妨げになるなど面倒なことに。

自分も去年の揺れで、本が落ちてコップに当たって汚れました。片付けていたら防げることなので、これやると後悔がすごいです。

 

小物類

アクセサリー、カギのような小物は落ちてどこかに行きます。家具の隙間に入り込んで見つからなかったり、焦って動いた際にマキビシのように足裏に刺さるので注意(ピアスとか)。
布団、ぬいぐるみ、クッションは逆に物を衝撃から守ってくれるかも?前回はテレビが落下しましたが、布団の上に落ちたのでセーフでした。
S字フックで引っ掛けていた物は落ちなかったので引っ掛ける収納は良さそう。平らな物ならゴムマットを敷くだけでも効果はあるかと。

 

鉢植え・花瓶

窓際に花瓶を飾ってるオシャレインテリア見ると「綺麗だけど地震で木っ端微塵だな…」と思ったり。落ちても割れないが売りのポリカーボネート製の花瓶は割れなくても横倒しになれば水がこぼれます。

水少なめにする、造花にする、低い場所に置く、背の高い花瓶は選ばない、電化製品・紙類の近くには置かない、など出来る対策はいろいろ。

 

対策グッズ

何もしないよりはマシなので、やれることはやっておこう。
固定しても「重心が上にある物」「縦に長い物」は揺れの遠心力で大きく揺さぶられます。固定した土台が貧弱だと、土台をへし折ってくるので頑丈さは大事。
前はテレビが大きく揺れて、テレビ台ごと破壊してきました。すのこ状の台にネジ留めしてたんですが、すのこは強度ダメですね。板が剥がれて釘がむき出しになって危ないです。

地震後は店が営業できない状態になることも多いので、対策グッズは前もって買っておこう。
大きい地震後は皆不安に駆られているのか、対策グッズの売り切れが多く、逆になんともない日は割引になっていたり。家に合う商品を選べて、安くなってる時に買った方がお得ですよ。

 

棚の飛び出し

棚の入り口につっかえ棒を付ける。飛び出しを抑えられればいいので、伸縮ポールでも紐でも輪ゴムでも、外れないなら何でもいいと思います。
手前に取り付けるので日常生活だと物が取り出しづらいですが、自分はゴム紐を切って取り付けています。伸縮性があるので中の物も取りやすいです。

棚自体が倒れてきたら仕方ないので転倒防止板もする。棚の下に三角形の板を挟み、少し後ろに傾かせることで前に倒れてこないようにする対策グッズが楽。棚と天井の間につっかえ棒を設置するより手軽で目立ちません。

そもそも「背の高い棚を買わない」のも手です。引き出しの抜け落ち防止が付いてないなら買わないとか、自分で取り付けるとか。

 

物は落ちるが前提

「揺れで物が落ちる」は確実なので、PC上にコピー機置いてある配置を見ると「落ちたら終わりじゃん」と毎回思ってます。
PC上に重い物は置かない方がいいです。自分は机の下にコピー機を置いて、机の上はポストカードぶら下げてるくらい。どうしても上に物を置くんであれば落ちてこない対策をしっかりと。

 

揺れてる最中、後の行動

最初はドア

パソコン押さえたり、趣味棚を押さえに走る気持ちは分かるんですが、最初は今いる部屋のドアを開けて出口確保をした方がいいです。
本揺れ前の「緊急地震速報が鳴ったら」「初期微動時」にドアを開ければ、本揺れ時に大事な物を押さえられます。
経験上、初期微動が無くいきなりどデカイ揺れが来るのは今のところありません。

 

状況確認をする

揺れが収まったら周辺の確認・片付けをします。

  • 情報収集をする(後述)
  • 散らかった部屋をある程度片付ける
  • 水・電気・ガスが出るか確認する
  • 家が壊れてないか室内外を見て周る(ガラス・壁・屋根瓦・車など)
  • ご近所の様子を見る停電・火事・電柱・液状化・陥没・ブロック塀など)

去年も今年も深夜帯だったので、外の様子は出歩かずに見える範囲で確認します。暗いと陥没した地面、傾いた電柱やブロック塀に気付けなくて危ないので。

安否確認の連絡が来る場合は手身近に。回線混雑すると電話もメールも届かず心配かけるので、繋がった時にささっと現状の返事をして相手を安心させてあげましょう(震災時は電話もメールも数日繋がらず、ニュースで惨状を見るしか出来ないので、待ってる側は気が滅入りがちです)。

 

情報収集

  1. 震度・マグニチュード震源地などを確認
  2. TVで全国ニュースを見る
  3. 1時間程度したらローカルニュースを見る

信頼できる機関の専用リストを前もって作っておくと早いです。
自分は地震速報(@earthquake_jp)特務機関NERV(@UN_NERV)tenki.jp地震情報(@tenkijp_jishin)で確認しています。
あとは自分が住んでる都道府県・市町村のSNSアカウントとか。被害状況、避難所・給水所開設の情報が流れてきます。

震源マグニチュードを見るのは津波の有無の判断。震度と範囲を見て「広範囲に大揺れしてる=アカン地震=復旧に時間かかる=長期戦」の判断。あとは原発の確認。

ローカルニュースは道路や駅など日常使用している箇所の詳細を報道してくれます。全体の状況は全国放送、地元の詳細が知りたい場合はローカルです。

5くらいならともかく、6以上だと最低1時間は情報収集の時間。
まだ情報が欲しい段階で「これ見て落ち着いて」系を見ると自分はイライラします。落ち着くには「癒し」より「情報」の時間です。
専用リストを作るのは、そういった通常TLを見ないためでもあります。通常TLは一息つける状態になったら見よう。

 

音がうるさい

地震後は救急車、消防車、ヘリコプター、防災スピーカーの音があちこちから流れてきます。深夜帯の地震だと午前2時過ぎても音がします。
必要なので仕方ないですが寝づらい状態。耳栓すると緊急地震速報や目覚ましの音が聞こえないので自分はしません。
津波や近所で火災といった緊急事態じゃない限り、鳴り続けることはないので止んだ合間に寝るか、手で耳抑えるだけでも音は少し遮断できます。

緊急地震速報の音が嫌?

ビックリする音なので嫌なのは分かりますが、個人的には鳴ってくれた方が助かります。
鳴らないで地震が来ると、「これから大きくなるのか」「このまま収まるのか」じっと動かず様子見する必要があるので。前もって鳴ってくれると「これからヤバくなる揺れ」と分かるので先に対処できます。

「数秒速いだけで何かできるの?」ですが、前述の通り、ドアを開ける時間ができる、寝てたら体を起こせる、メガネをかけて視界確保できる、火を止めて鍋をシンク置ける(シンク内だと揺れで鍋が落ちず安全。中身が入ってる鍋を落とすと掃除がめちゃくちゃ大変)と案外やれることは多いです。「来る」と心構えができるだけでも結構ありがたかったりします。

 

 

まとめ

対策を書いても、あまり揺れない地域の人はほとんど行動しないと思います。こういうのは結局自分で痛い目みないと分からないんですよねえ〜…。
まあ……自分も本汚してから真面目に対策始めたので………面倒な気持ちも分かります………。ただ、自分みたいに大事なもの汚した・壊した後に「あ " あ"〜やっておけば良かった〜」になりたくないなら前もっての対策をオススメします…。

 

 

《メモ》単語の違い

  • 免震=揺れを遮断する。ほとんど揺れを感じない(コスト高、被害小)
  • 制振=揺れを吸収する。耐震よりは建物被害が少ない(コスト中、被害並)
  • 耐震=揺れに耐える。一般的にこれ(コスト低、被害大)