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【Death's Gambit: Afterlife】紹介&感想

ストーリーのネタバレなし

 

2018年に英語版が初リリースされ、2022年に日本語対応してSwitchでも発売。
この「Afterlife」は最初にリリースされたものからステージ・ボス・武器などの要素を追加した拡張版。今買うと全てこの拡張版です。

 

 

ストーリー


ラドンは不死が約束された世界だ。死神の右腕として領域を支配する不死身のガーディアンたちに挑み、永久の戦いに終止符を打ち、魂を浄化しよう。死神の忠実な下僕に与えられる報酬とは一体?
引用:https://beep-company.com/deaths-gambit-afterlife/


あらすじの補足をすると、

王が求める不死の源を探す「大遠征」に行ったまま帰ってこない母を探しに主人公ソルンも大遠征に参加するが死亡。
ソルンは死神と契約して不死者となる。死神は見返りに死の理に反した不死の守護者を倒すよう指示する。ソルンは死神の右腕として不死の守護者を倒しながら母を探す。多くの争いを生む不死の源の正体とは…?

こんな感じのストーリー。ゲーム起動したらあらすじムービーがあるので見た方が分かります。マルチエンディングなので行動・選択によって全4種類に分岐します。

 

↑分岐条件やエンディング内容の記事。ネタバレあるので注意。

 

ゲームシステム

「進み方はメトロイドヴァニア、システムはソウルライク、強化育成はRPGの感じ。「ボス倒すと新能力を入手して行ける場所が増え、セーブ場所が決まっていて、装備やステータスをいじれる」ゲーム。

アクション自体はクセ少なめですが、スタミナ・クールタイム・数値など管理するものが多く、ボタン割り当ても多いので操作が忙しめ。

難易度は「アクションゲームに慣れてる人は普通〜少し難しい」くらい。1回で倒せるボスもいれば、10回以上かかるボスもいました。クリアには寄り道しつつ1周25〜30時間ほど。

 

 

アクション

職が7種類

最初に7種類の職から1つを選びます。選んだ職で初期武器や初期ステータスが変わりますが、この部分はあとで変更できるので気にしなくていいです。

変更できないのは職特有の性能(=タレント)。アイテム使うとゲージが増える、必要レベルの半分で装備可になる、壊されたセーブ像を直せる、など職によって違いがあります。
周回する場合もこのタレントは変更不可で引き継ぎなのでじっくり考えた方が良さそう。

 

アビリティ

ゲージ消費して行うサブアクションのこと。クールタイムあり。
武器による必殺技、攻撃力アップ、ダメージ軽減などいろいろな種類があります。

 

マップ

目的地には旗を立ててくれるので、その方向に行けば迷子になりません。
フィールド画面ではマップは表示されないので逐一インベントリを開く必要があるんですが、このゲームはインベントリを開いていても時間が止まらないので、見る場所も考える必要があります。

 

移動手段

最初は徒歩や馬で移動。ストーリー進めると像から像へのワープや、上空に飛べるようになります。
徒歩移動は追加能力のダッシュとクラッシュダウン(斜め下キック)を併用すると早め。でもスタミナ概念があるのでダッシュし続けることはできません。

 

良かった点

演出

このゲームはこれが良い。中盤以降にゲーム媒体を生かした演出があるんですが、とても驚きました。
周回用の演出やストーリーが用意されているのも良いです。自分は周回をあまりしないタイプなんですが、ストーリーが続いている周回だったので3周ほど遊べました。
一般的なゲームでは見ない演出が多く、それが目新しく新鮮で面白かったです。

 

細かい変化

ボス戦で死んで改めてボス戦に行くと「なんで生きてるの!?」と会話が変化したり、死んだ後に不思議なことがあったり、差分がとても多いゲーム。それでボイスがついてるので凝ってます。

他にも「アイテム取ってくるから10分待ってて!」と言われて待ってたら本当に10分で戻ってきてアイテムくれたり。面白いです。

アクションゲームはテンポ悪くならないよう会話が少なめですが、ギャンビットはとても多め。会話中でも動けたり、そこまで長話じゃないのでテンポ悪いとは感じませんでした。

「ゲーム下手」の方が得?

このゲームは死んだ回数が多い方が見れる会話や演出が多いです。「死」に関するゲームなので世界観とも合っています。

ゲーム不得意でもストーリー見たくて頑張ってる層は多いですからね。ゲーム上手な人向けには強化された敵、強い装備・アイテムが用意されています。上手い人と不得意な人向けの違いの出し方が上手。

 

キャラクター

このゲームはほぼ全てのキャラクターに当たり判定があります。
攻撃すると警告してきたり、反撃してきたり。一撃では死なないので「間違って」死なせることはないです。
ヴラエル(画像↑)のような敵か味方か分かりづらいキャラもいるので、「当たり判定があるなら全部敵!」と判断するとキャラクターがいなくなります。

 


相棒ポジションの死神は頻繁に姿見せます。死んだら毎回魂を拾いに来てくれたり、ボスとお喋りしてたり。死にまくると皮肉交じりのアドバイスをくれます。アメリカ製作なのでアメリカンジョーク?ですかね。ユーモアがあっていいキャラ。

 

小さくて可愛いマスコットキャラ枠もちゃんといます。

 

ボリュームたっぷり

クリアには寄り道しつつ1周25〜30時間ほどでした。どのルートになるかでステージやボスが変化します。クリアしても行けない場所は別ルートかも?DLCを追加すればさらに新ボスやステージが増えてたっぷり遊べます。

育成、探索、サブクエスト…etcとボリュームが多いので、数時間でサクッとクリアするゲームではありません。

 

たくさんのボスと戦える

「エリアボス1体だけかな?」と思っていたら道中にも大ボスがいます。大ボスだけでも約20体。中ボスやザコ敵の種類も多めです。
見た目も戦闘パターンも全く違うボスが大量にいるので、いろいろな敵と戦いたい人にもオススメ。重要ボスだと戦闘中にも面白い演出が入ってきます。

 

惜しい点

ロードが遅い

(Switch版の話)エリア切り替えが遅め。戦闘場所が変わるボスがいるんですが、10秒くらい待ちます。あと装備画面のカーソル移動も少し重め。
固まったのかロード中なのか分からないこともありますが、落ちる時はすぐ落ちるので落ちていないならまっているならロード中かと。もう数秒待つと動くと思います。

ロードは遅くてもキャラクターの動きが重くなるような遅延は起きません。画面埋め尽くすような攻撃でも処理落ちしないので戦闘・アクション面でイライラすることはありませんでした。

 

翻訳

ときどき機械翻訳っぽかったり、翻訳忘れ?で英語のままの箇所も。翻訳クオリティにバラツキがあるのがとても惜しい。

 

用語の説明が足りない

一般的なゲーム用語は知っている前提で書かれがち。「タレント」「スタック」とか。こういうジャンル遊ぶの初めて・慣れてない・単語の意味が分からない人は少し大変かも。
あと属性や攻撃種類?の違いがあるっぽいですが説明が無いです。あれこれ試して考えてね枠。

・操作ボタンが多め。これは次第に慣れてきます。
・文字が小さめ。Switchの携帯モードでやっているので余計に。
・ダウンさせられる攻撃に当たると振動と音が凄まじい。分かってても驚くくらい。

 

まとめ

とても好きなゲームでした。皆にやってほしいゲーム。
初見がどのエンドになるかによって印象が変わる気がしますが、自分は初見で真エンドにいけたのでめちゃくちゃ良いゲームだなと感じました。攻略見なくても人の話聞いていれば真エンドにいけます。

製作の「White Rabbit」は2人だけのインディー会社だそうです。1番多い時でも14人体制だったらしく、その少人数でこのボリュームを作ったのは凄い。

 

 

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エンディング分岐などの攻略記事はこちら