ぽつねんブログ

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【リトルナイトメア】静かな悪夢の世界で息を潜めるかくれんぼ

ストーリーネタバレなし

 

1&2セットがセールになっていたので購入。
前々から気になってたんですが「ホラー」と聞いていたので、苦手な系統だったら困る…となかなか手が出ず………。どれ系のホラーか知るために、人の配信を見てから購入してます。

 

 

ストーリー

「胃袋」の名を持つ謎めいた巨大船舶「モウ」に囚われた幼い少女「シックス」。
物語はシックスがモウから脱出を試みるところから始まります。
幼いシックスにとって、モウは牢獄であると同時に巨大な遊び場でもあります。
死の危険が至るところに潜む密室の中でひとり知恵を振り絞って生き抜き
出口を見つけ出すことはできるでしょうか。

引用:LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア- | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト

黄色いレインコートを着た小さなシックスが、奇妙な敵から隠れ逃げつつ広い船からの脱出を目指すストーリー。

テキストや喋る要素は無く、起きる出来事や道中にある小物類から世界観やストーリーを読み取っていくタイプ。いい感じの謎を残しつつも、ちゃんと区切りがある終わり方なので不完全燃焼にはなりません。伏線や意味深なことが多く、未だに考察界隈が賑わっているゲームです。

 

ゲームシステム

サイドビューの「ステルス(隠れる)+謎解き」の脱出ダークアドベンチャー

謎解き3、ステルス5、走って逃げる1…くらいの割合(当社比)
シックスは攻撃手段を持たないので敵の前ではステルス。いない時は謎解き要素が多め。
謎解きはそれほど難しくありません。使う物には光がほんのり当たって目に留まりやすくなっています。画面の陰影が綺麗なゲーム。

基本操作は「移動、物を掴む、明かりをつける」なので難しい操作は求められません。シックスは小さいため、家具の下に隠れたり本の山をハシゴのように登って進んでいきます。

本編は10時間以内にクリア可。収集要素もあってエンディングは1つ。同程度のボリュームがある別主人公DLCも出ています。DLCですが時系列が面白いです。本編であるシックスの物語を終えたらDLCも遊ぶことをオススメ。

右の「キッド」がDLC

 

「ホラー」の度合い

自分が嫌いなホラー要素は「急に画面ドアップに怖い顔が映ること(ジャンプスケア」と「追いかけられる」こと。

ジャンプスケアは無い

「急に画面ドアップに怖い顔」要素は1度もありません。
「静かに入ってきた」「明るくしたら敵がいた」のはありますが、「ドアップ」は無いです。ホラーによくある一人称視点ではなく、サイトビュー視点なのも客観的に見れて良いです。

リトルナイトメアの「怖さ」は「見つからないように息を潜める」系。かくれんぼですね。かくれんぼの鬼が奇妙な姿をしています。腕が長かったり、丸かったり。ゾンビや血まみれ系はいません。

追いかけられ要素はある

こっちはあります。「ボス戦」か「自分がステルスに失敗した時」に起こります。
ただ追われる距離が短かったり、物陰に隠れたらすぐ見失ってくれたり、確定の場所は逃げ道が一本道だったり「逃げ」の難易度は控えめ。
個人的な尺度ですが、このくらいの追いかけられならセーフ判定。

そもそも「ホラー」ではない?

引用:LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア- | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト

公式も「ジャンル:サスペンスアドベンチャー」表記で「ホラー」とは書かれてないんですよね…。正統派な「謎解き+ステルスの脱出ゲーム」でした。

 

レーティング

CERO Cで恐怖アイコン有り。
大きく奇妙な敵に見つからないよう息を潜めることが「恐怖」の扱いになってるのかなと。

シックスが捕まっても「手で捉えられる描写だけ」で引き千切られたりはしません。描写がリアルな謎の肉塊があったり、何かを引きずった赤い跡はありますが、グロ要素は控えめ。

 

良かったところ

世界観、雰囲気

光の陰影や物の質感、音の描写がリアルなので、奇妙なキャラクターや世界観にもリアルさを感じます。
現実にもあるような部屋をシックスのような小人が走り回っているので、不思議な世界観に入りやすいです。

 

チャプター画面はミニチュア模型風。かわいい。
かわいいのにどこか不気味…とチグハグ感もいい味出してます。

シンプルな謎解き

ルートはほぼ一本道で迷わず、往復させる謎解きも少なめ。横スクロールなので基本は「右」に進めばいいです。
カメラも天井から穴の下まで大きく見回せるので、詰まったらカメラを回すか、光が当たっている場所を探すと解決策が見つかります。

 

考察材料が多い

「考察楽しんで」「想像にお任せ」のゲームには、言う割に考察材料が無さすぎることもあります。
リトルナイトメアはあれこれ想像できるだけの材料が大量に散りばめられています。考察が好きな人にはとても楽しいゲーム。未だに考察が盛り上がってる理由も分かります。

 

惜しいところ

暗いところは本当に画面が暗い

真っ暗な場所に黒くて小さい敵がいたりします。設定で明るさMAXにしても暗く、Switchの携帯モードだと目をぐっと凝らすので目が疲れる。暗いから光の誘導が効果的なのはありますけどね。

奥行きが分かりづらい

横スクロールですが少しだけ奥行きがあります。いまいち奥行きが把握しづらく、細い道で落ちやすく、横位置が合わずに物を掴みづらいことも。

操作説明が出るのが遅い

操作説明なくゲームが始まります。
謎解きを考えてもらうために表示が遅い?のかもですが、何ができるかは先に教えてもらわないと謎解きができないので…。

オプションの操作説明には全部書いてあるので、見てから遊んだ方がスムーズに進めるかなと。

 

まとめ

大丈夫なホラー系統で、こういう世界観が好きなので楽しく遊べました。
思ったのが、


だなと。おすすめ。

Switch版の1&2セット。
このセットは「リトルナイトメア1+DLC、リトルナイトメア2」。2のDLCは別売りなので注意。