ぽつねんブログ

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【蒼き雷霆ガンヴォルト鎖環】感想

結末部分は伏せてますが、それ以外のストーリーやボスの話はしています。
情報入れたくない人は無料体験版(セーブデータは製品版に引き継ぎ可)もあるのでそちらをどうぞ。

 

 

 

 

ストーリー

第七波動と呼ばれる特殊な力に目覚めた人間、第七波動能力者が生まれるようになった近未来。
ガンヴォルトらの手によって、多国籍能力者連合「エデン」との抗争は終結した。
しかし、尚も戦いに身を置き続けたガンヴォルトは、ついに第七波動を超えた次の段階へと覚醒してしまう。
事態に気づいたのは、皇神と対を成す影の組織「裏八雲」。
封印の力「鎖環(ギブス)」の巫女であるきりんは、ガンヴォルトの覚醒を封じ、宣告する。
「――アンタには、これから起きる事態の責任を取ってもらうよ。」


引用:蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト ギブス│公式サイト

新主人公「きりん」がGVの力を封じ、GVが元になった事件を一緒に対処・尻拭いしていく話。「ガンヴォルトシリーズ」正当な続編の3作目(イクスシリーズは外伝)

メイン主人公がきりんに替わったこともあり、戦った相手を仲間にしたり一緒に協力したりと、過去作には無かった展開があります。自分はこの展開が特に好きでした。
敵側は「ハーレムメンバー(公式でこの表記)」でリーダー以外は全員女性。その逆で味方側はきりん以外全員男性(恋愛要素は無し)。トークルームも多くて楽しいので、1ボス倒すごとに聞きに行くと面白いです。


エンディングは通常、真、隠しの3種類。無料アップデートでシナリオ追加も予定されています。

 

キャラクター

きりん(cv篠原 侑)
鎖環(ギブス)のセブンスを持つ裏八雲の戦巫女。サバサバした性格で妙な拗らせ方もしておらず、シリーズトップレベルの常識人。部下を褒めたり律したり、リーダーとしても優秀。
シアンやオウカは「GVについていきますサポートします」だったけど、きりんは「GVと一緒に戦う相棒」のポジション。

GV(cv石川界人
きりんに力を封印されたら犬になったシリーズ主人公。犬の姿になった理由はきりんも分からないらしい。見た目は犬だけど普通に人語で喋る。
戦闘中はきりんの後ろを自動でついてくる。交代すればいつもの人の姿で戦う。人の時はオウカのリボンで三つ編みを結んでいて、犬の時はシアンのペンダントで結んでいるぞ!

モルフォ(cv櫻川めぐ
このモルフォもイマージュパルス(GVの記憶の具現化)。何故か他のパルスと比べて生きているように喋る。シアンではなく、モルフォ単体の状態。

 

ゲームシステム

アクション

きりんのメイン武器は錫杖型の仕込み刀。シリーズ初の近接武器主人公。
近くの敵は刀で斬り、遠くの敵にはお札を投げて当たった敵まで瞬間移動して斬りかかる雷霆煉鎖。ボスを倒すとチャージ斬りや回転斬りが出来るように。

 

GVはきりんとの交代制。めちゃくちゃ強いので交代にはゲージが必要で、無くなったらきりんに強制交代。
雷霆煉鎖っぽい瞬間移動、アキュラを真似た体当たり攻撃、近接格闘技、無限ジャンプも最初から出来ます。

イマージュパルス

過去の敵・味方を実体化させて攻撃・回復を使用したり、基礎能力を上げられる装備型の能力のこと。ステージクリア時にランダムで入手。
150種類以上あるので、決まった装備になりがちだったところを各々の欲しい能力に合わせてカスタマイズ出来るようになっています。攻撃力を優先したり、防御や回復を優先したり、歌を聴きやすくしたりと種類さまざま。コンボ狙えそうな効果もあり、組み合わせ考えるのも楽しいですね。

実体化するパルスには今までットが無かった過去キャラにも新しくドットが作られています。さすがドットのこだわりが強いインティ。

「イマージュパルス=GVの記憶の具現化」なので外伝であるイクスシリーズのキャラクターは含まれません。ただ、アキュラとRoRoは内田さんと峯田さんのボイスでの収録。


ソングオブディーヴァ

きりんの体力が0になると、きりんが封じていたGVの力が解かれ暴走GVの強制操作になります。発生は今までと同じくランダム。
暴走と言っても操作はちゃんと効きます。通常GVより攻撃がもっと派手に強くなった状態のこと。ゲートモノリスまで来るときりんが回復して交代に。
暴走状態のGVはとにかく派手なので1回見ておくと面白いです。交代せず暴走状態を続けていると何かあるとか?

ーーーーーー

遊び方は、
「きりんとGVを適宜交代しながら戦い、イマージュパルスを集めて装備を整えながら進める」感じですね。
GVに交代しなくても進めるステージ構成になっています。取り損ねたアイテムや不安定な足場をGVに行ってもらうと楽。

 

無償アップデート・DLC

無償アップデート

2022年8月から5ヶ月間連続で、追加プレイアブルキャラクター、追加モード、追加ボス、そして、追加エピソードなどを含む無償アップデートキャンペーンを開催します。

引用:蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト ギブス アップデートロードマップ│公式サイト

ロードマップを出してきたのは初めてですね!えらい!
どんな内容のアップデートをいつまでやる予定があるのか分かるので助かります。

8月はXX(ダブルエックス)とD-nizerが追加に。真エンドを見ると使用可。
イクス2での来訪ボス時に使ってた技が使えるようになるのでXX=X2ってことですね。XXはパルス周回で使うと捗りそう。モーション派手になって楽しいです。

D-nizerは手をつけれてないのでノーコメント。扱いが難しいのでやり込み用ですね。

 

DLC

1つのDLCで「過去作2キャラのスキル型イマージュパルス」と「他パッシブ型のパルス」が追加になります。
本来は200円しますが、発売から2週間以内だとなんと無料でDL可能
DLすればすぐ使えるわけではなく、獲得可能なステージから入手する必要があります(赤枠がDLC

 

良かった点

アクションが格好いい

「ボタンをガチャガチャしてるだけでも格好よく見えるように作った」とのことで、斬撃エフェクトや雷霆煉鎖の見た目が格好よく、ちゃんとコンセプト通りになっていると思います。
インティは他作品でも剣キャラを多く出してますが、きちんと動きに差別化してくるのもさすがです。違いを出しつつ小ネタ?としてどこかで見覚えのある動きも入れてくれます。

雷霆煉鎖のスピード感

「ブリッツダッシュよりスピード感あるアクションは生み出せるのか…?」と思ってましたが作れているのもさすが。
ブリッツダッシュは移動の軌跡が見えますが、雷霆煉鎖は瞬間移動。この違いを取り入れたボス戦もあって上手。

ただ操作は少し大変。きりんはアキュラと違ってホバーが無いので対空時間が短く、素早く連続で雷霆煉鎖を出すには集中力が必要。自分も集中力が長く持たないのでチマチマ進めてました。
連続で出来るとスコアが良くなりますが、スコア気にしないなら地面歩いたり壁キックで登ったり、無限ジャンプ可能なGVに交代する手段もあります。

難易度の上げ方

クリア後は「ハード、ベリーハード」が追加されます。急激にではなく、段階的に上がるので遊びやすい。
暴走GVになれるとボスの動き分かってなくても瞬殺できます(一部除き)。ベリーハードでもゴリ押しが効くのは助かる……。とあるパルスが強いのでそれ持ってれば誰でもクリアできそう。

ハード

ボスHPや攻撃パターンの強化。スキル型パルスは何度も使える。
(クールタイムが遅くなったりGV交代ゲージ増加幅が抑えられている?)

ベリーハード

ボス攻撃パターンはハードと同じ。スキル型パルス使用は1度のみ。パッシブ型は使用不可(一部は使える)

ハードで練習してからベリーハードに挑むのが安定ですね。
「シビアタスク(ハードモード)」「レックレスタスク(ベリーハード)」と表記が違うのは表記ブレかな…。

周回の理由付け

今までは「ステージ構成、敵のパターン覚えるための周回」がほとんど。ストーリー目当てで戦闘にそこまで興味ない層には周回理由が薄めでしたが、今作はパルス集めという「収集要素」が増えました。
そのパルスも「過去作を遊んだファンに嬉しい仕様」になっているので、ライト層にも長く遊んでもらえる仕組みになってるのが良いですね。

リトライマーカー踏んでも歌が終わらない

リトライマーカー踏んでもクードス清算されないので歌が聴きやすいです。今回モルフォに歌い続けてもらうには「クードスを続けて稼ぐ」ことが必要になってきます。

場にあったBGMになる

イベント会話ではモルフォの歌ではなく、その場に合わせたBGMになります。真面目なシーンで歌が流れてると雰囲気が薄れていたのでいい変更点。会話が終わるとモルフォの歌が再度流れ始めます。

穴に落ちても死なない

きりんが穴に落ちたら犬が引き上げてくれます。HPは減りますが、リトライマーカーではなく穴手前から再スタートになるのもリトライ性が良くなっています。

待機画面の背景が変わる

最初はきりん・GV・モルフォだけだったのが、仲間加入で背景に人が増えていきます。これめちゃくちゃ好きです。

会話ログがある

話読むゲームによくある「会話を遡って読める機能」ですが、アクションゲームなのについています。それだけ会話量が増えてるってことですね。

 

惜しい点

視認性が悪い

ライブノベルのほか、実体化するスキル型パルス・犬・モルフォといつも以上に画面が混雑します。
でも「ライブノベルで画面が見えにくいのは製作陣も承知の上でやってる」インタビューで語っていました。このワチャワチャ感を含めて「こだわりのライブノベル」として作ってるなら尊重したいですね。見えにくいけど。

オプションから顔と吹き出しの濃さは段階的に変更できます。あとクードス表記の濃度も調整できるようになったら嬉しい…。

ストーリー・キャラ描写

「きりんの物語」としてならこれでいいんですが、「GVの物語」としては足りない。
「過去より今が大事」なニュアンスが多かったので、わざと過去話を少なくした可能性も?なので過去作にあった伏線はほぼ未回収。

追記Ver1.3.0からエンディング演出が追加されました。

ちゃんと「分かる」描写になったので、これなら「ギブスでのGVの結末」として納得できるものに。顔イラストや新録ボイスも追加になっています。

追加してくれたのは助かる、んですが「なんでこれ最初から入れてくれなかったんだ…?」とは思いました。最初からこれだったらスッキリ見れたので…。

あと敵キャラの描写が薄め。何だったのか分からず感情移入がしづらい。
ただ、12月の無料アップデートで「追加シナリオ ATEMS編」が予定されています。敵組織ATEMSのトップであるZEDΩ.がプレイアブルの新シナリオ。この追加シナリオ前提だから本編描写が薄めだった可能性も?

「6年ぶりの正当続編だしスッキリできる結末を初見で見たかった」&「本編クリアしても敵組織について何も分からん状態で12月(発売は7月)まで待たされる」点がモヤっとしました。DLCや追加シナリオが全て入った状態が「完全版」とのことです。

 

広報・宣伝

1.キャラ紹介が間に合ってない
「意図的に情報伏せる」というか「間に合ってない」感がありました。「紹介したいし、色々あるので回数が足りない」との社長呟きもあったので。本当に足りないなら情報局の雑談時間をキャラ紹介にあててほしい。

2.情報伏せてたキャラについて
「こんなに秘密にするならよっぽどネタバレの人なんだろう!」と期待値が上がりまくっていたんですが、実際は見た目から想像できるポジションな上に、結局よく分からなかったので伏せる必要あったんだろうか……と思っちゃいました。

3.情報の後出し内容
最初にSwitch(7月)が発売され、後からSteam(10月)PS4(12月)と時期がズレての発売でした。宣伝ネタが切れないように小出しで情報出すのはいいんですが、7月すぐに遊んだ人がモヤる情報の出し方なのが良くない。後出しには追加ボスやXXモードのような「要素の追加」をしてほしくて、情報不足の付け足しのような「要素の補完」はしてほしくなかったので。

発売「前」に出す情報と、発売「後」に出す情報をもう少しどうにかしてほしかったなと。でも「伏せてくれて良かった」の意見も見るので、広報宣伝の良し悪しは人によります。……どうも自分はインティの広報・宣伝と合いづらいんですよね。

 

 

まとめ

アクションは新要素・改善点が活かされててとても良かったです。全体のストーリーも仲間が増える・共闘するといった今までに無かった新しいやり取りもあり、新鮮に楽しめました。
惜しかったのはストーリーのオチが分からなかった(改善済み)のと情報の出し方くらいですかね。この点も「完全版」から遊べば気にせず遊べるのかな〜と思うのでオススメ!