ぽつねんブログ

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【Cult of the Lamb】感想

ネタバレなし

「教祖になるゲーム」と聞いていたので、文章選択型のゲームかな?と思ってたらローグライクアクションゲームでした。挙動も好みだったので購入。

 

 

 

ストーリー

子羊の真なる教団を築き上げよう
キュートでブラックなカルトアクションアドベンチャー! 

キミは今まさに「旧き信仰の司教」たちにより処刑されようとしている子羊。
そんなときに命を救い出してくれたのは「待ち受けし者」と呼ばれる謎めいた存在だった…。

引用:https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000047972.html

自分を救ってくれた「待ち受けし者」の封印を解くため、「旧き信仰の司教」を粛清していく異教徒バトル。居心地の良い教団を作り、信者を増やして強化していきます。

 

ゲーム性としては、「ダンジョン=ローグライクアクション、拠点=どうぶつの森+たまごっち」でした。
「手応えのあるローグライクアクション」ではないです。ゆるゆると遊べるゲーム性なのでローグライクアクション初心者に良さそう。

自分の遊び方だと「ダンション3、拠点7」くらいの作業量。のんびり進めて約20時間でクリア。一直線なら10時間ほどでクリアできるかと。
エンディングは3種類。全てラスボス面での選択分岐なので、それまでは自由に遊んで大丈夫そう。

 

アクション面

通常攻撃、ゲージ使用の特殊攻撃、ローリング回避の3ボタンしか使わないので覚えやすい操作。動きもサクサク挙動で素早く動いてくれます。

敵の攻撃は「斬りかかり・体当たり・弾幕・雑魚召喚」のパターン違いがほとんど。ただ「多勢に無勢&弾幕攻撃」が基本。最初はボタン連打でも勝てますが、だんだん敵も弾幕も増えてくるのでボタン連打だと勝てなくなってきます。
弾幕に苦手意識ある人はちょっと「うっ」になるかも。自分も苦手なので…。

ローグライクとは

ローグライク=武器、アイテム、マップがダンジョン来る度にランダム生成されるゲームのこと。死んだら拠点に強制送還。

本作でも「武器・アイテム・マップ」がダンジョンに来るたびに変わります。死んだら取得した素材を少し減らされて強制送還に。負けると信仰度が下がるので回復作業に少し時間とられます。

ローグライクは負けると素材全部失う系が多いですが、このゲームは負けても素材をある程度持ち帰れるのが助かる点。負けて帰った上に素材が無いと信仰度の回復が出来ないですからね。ちゃんと考えられてます。

 

進め方

「ダンジョン」と「拠点」を行ったり来たりして進めていきます。
ネズムが出て来る間はチュートリアル。丁寧に教えてくれるので、話聞いてやり方覚えていこう。

画面「右」にやること・クエスト内容。画面「左」に拠点での出来事(信仰度の上下、ご飯を食べた、病気になったなど)が表示されます。やることに困ったら見てみよう。

 

「ダンジョン(聖戦)」でやること

戦闘は全てザコラッシュ。部屋内の敵を全滅させると次の道が開く形式。ボスを倒したら拠点に帰還。草や石は素材になるので合間に攻撃して拾っていこう。

1ダンジョンクリアに約10〜15分。ゲーム内の時間は1日経つくらい(右上の日付アイコンで確認可)。ゆっくり攻略し過ぎても信者が空腹になったりするので注意。

 

ダンジョンに入ると武器がランダムで提供されるのでそれで攻略していきます。
道中からも「振りが遅いけど高攻撃力、振りが早いけど低攻撃力」など、いろいろ種類あるので適宜入れ替えていきます。

 

このゲームのタロットカードはバフアイテム。
バフ内容も攻撃力1.2倍、速度2倍といった攻撃に関するものから、素材を落ちやすくしたり、ゲージ消費減らしてくれたりと全体的に使いやすい効果が多めで良いです。

 

エリア1つ終わったら次進むルートを自分で選べます。
「信者が欲しい時は人アイコンがあるルート」「岩の素材が欲しい時は岩アイコンのルート」など。完全ランダムじゃなくて選ばせてくれるのがとても助かる。

ーーー

「操作もシンプル、死んでも素材が持ち帰れる、ルートも選べる」と初心者にも易しいローグライクアクション人によっては「アクションが単純、死んでも素材が持ち帰れる、ルート選べるのはローグライクなのか?」の意見も見ますが、やることが多いゲームなのでこのくらいシンプルでも良いかなと自分は思いました。

 

「拠点(教団)」でやること

信者の「祈念(祈り)」が装備や拠点の強化に繋がるので、信者が住みやすいように教団を整備していきます。
信者は病気や寿命で数が減っていくので、ダンジョン内で異教徒に捕まっているところを新たに引き入れたり、人売りから買って信者を絶やさないように。結構やること多いです。

とにかく信者の世話をする

「信者が教祖のために世話してくれるのかな〜」と思ってましたが、逆。信者のために教祖が働きまくります。
ダンジョンから素材を集め、寝具やトイレを作り、ご飯作ったり掃除したりと不眠不休。信者たちは夜寝させないと疲労が溜まったり、夜中に起こすと信仰度が下がったり。リアルですね。

最初は面倒見が大変ですが、整ってくると信者が作業を手伝ってくれて運営が楽になってきます。信者と結婚、死闘させる、死者蘇生といった儀式も出来るように。

施設を作る

祈念を集める施設、信者に関する施設、素材の収集施設を作っていきます。これらを作らないと祈念が集まらなかったり強化が出来ないので必須。
施設には強化レベルがありますが、どのくらい上げるかは自由。最大まで上げなくてもクリア可能です。

ストーリーや信仰度には関係ない装飾品も作れます。地面にタイルを貼ったり、池や花壇を作ったり。素材が余っていたら作ると見栄えが良いです。ここを凝り始めると時間が溶けますね…(↑画像は凝りまくった自分の教団)
タイルを貼ると簡単に整った感じに見えるのでオススメ。タイルは無素材・無限に貼れます。

 

他エリア

ダンジョンと拠点以外にも行ける場所が複数あり、買い物・サイコロゲーム・釣りといった息抜きができます。

 

サイコロゲームは「Knucklebones (ナックルボーンズ?)」。サイコロ振って9マスに置いていき、最終的に数が多い方が勝ち。ルールはシンプルで一発逆転も可能と完成度が高いサイコロゲームです。オリジナルで考えたんですかね?よく出来てると思います。

釣りもゲージとポインタを合わせることで釣り上げる仕様。これまた分かりやすい遊び方。釣った魚は料理に使えるので無駄になりません。

 

レーティング?

カートゥーン調で可愛い絵柄ですが、洗脳・生贄・カニバリズム・ゲロ・糞要素もあります。敵の見た目もそこそこ気持ち悪め。キモカワ系。
描写が省略されてるとはいえ、「きのこ食べさせて幻覚見せて洗脳」「生贄にしたら骨付き肉が出てくる」「死体を肥料に」「排泄物の料理がある」キワどい表現が多いです。

IARC 12CERO B相当)評価ですが、個人的にはIARC 16CERO C相当)くらいでもいいような…?と思ったり。IARCの審査基準では「人間じゃないキャラの暴力は許容される」らしいのでゆるめなんですかね…。でも血しぶき的な表現は無いし…いいか…。

IARCについて | 任天堂

 

良かった点

サイクルが上手

ダンジョンと教団、それぞれでしか手に入らない・出来ないことがあるので片方ばっかりにならないのが上手。

信者を増やすためにダンジョンへ行く→信者が増える→施設・料理の素材が必要→ダンジョンへ素材を取りに行く→施設・料理を作る→信仰度が上がって強化される→新ダンジョン解禁→時間経過で信者が寿命で減る→…

サイクルが途切れないゲームで、やることが無くなりません。やろうと思えばずっと遊べるゲーム。

信者は名前、見た目、色を自由に変更できます。

 

操作がシンプルで早い

やること・やれることが多くても、各操作がシンプルで素早く終わるので回すことができます。時間の概念もあるので操作が複雑だと回せないですからね。

戦闘は3ボタンのみ、ミニゲームはゲージに合わせる系、建設・収穫はボタン長押し、サイコロゲームは置く場所を選ぶだけ、と全てがシンプル。シンプルだけどちゃんとそれぞれ面白い。操作の簡略化がとても上手なゲーム。

「2つ以上の作業を同時にやるマルチタスク」ではなく、「1つ終わったら次、1つ終わったら次」の遊び方。

例えば、

料理をする→信者が料理を食べる→信者が排便をする→掃除をする→堆肥箱に入れる→農作業の肥料に使う→食糧が育つ→収穫して料理に使う→…

な感じで「1個の行動に対して結果が出て、それに対してまた行動する」感じ。
「複数を同時に作業」というより「1つの作業が続く系」なのでマルチタスクが苦手でも大丈夫そうかなと思いました。

翻訳がちゃんとしてる

妙な日本語訳が無かったです。チュートリアルは分かりやすい文章で、詩的な語りは神秘的な文章に、ときちんと雰囲気に合わせた翻訳になっていました。説明文とアイコンが一緒になったチュートリアルなのもとても分かりやすい。

「キノコが好き!タケノコ派じゃないよ!」みたいな日本でしか通じないネタ翻訳もあって驚きました。原文どうなってたんだ…?

デザインが良い

キャラクターやアイテムがシンプルで個性的。タロットカードとかそのままグッズにしたら売れそう。黒・赤・緑で色数おさえられているので統一感あって綺麗ですね。

主人公は生贄の羊スケープゴートがモチーフで、待ち受けし者は狼。羊と狼はよくセットになりますが、狼が羊を助けるのも面白い。待ち受けし者がフェイスベールで表情隠してるのも良いです。

 

NPCにはネズミ、魚、猫、芋虫、蛇、変な生き物…とたくさん出てきます。「かわいい」「きれい」「それどうなってんの?」と種類豊富なキャラデザ。

 

サントラやぬいぐるみが出ています。可愛いしオシャレ。

 

  • よく分からない言語(オリジナル言語?)で喋るのが可愛い
  • 塀などの装飾品作っても通り抜けられるので移動が楽
  • BGMが良い。覚えやすいメロディーで記憶に残りやすい。
  • エンディング。おそらく一般的なエンドになりましたがこれ好き。

 

困った点

バグが多い

(Switch版Ver1.01の話)(2022/09/21現在)
今まで遊んだゲームの中でもトップレベルでバグが多め。ボタンが効かない、敵が出てこなくて進めないなど。1日で複数回のバグに遭遇します。確定で透明化するボスもいたり(当たり判定は残ってるので倒せはする)

8月に発売したばかり、ということでパッチが出るのはこれからですかね。1番対応が早いSteamではVer1.015ですが、Switchではパッチが来ておらずVer1.01のまま。 

公式ツイッターでパッチのお知らせがありました。ただSwitchはパッチ来るの遅めなのでもう少し待ちですね。

対策:拠点から出る時は毎回セーブする。「あれ?」なことがあったらセーブして再起動すると直るバグもある。

 

人や物が増えるとラグ発生

(Switch版の話)
信者が15人?20人?くらいになると挙動が重くなります。戦闘中3秒くらいラグが起きて敵の弾幕に当たりやすくなるのがとても困る。
でもSwitch以外でやってる人の配信見てると普通に動いているので、やっぱりSwitch自体の処理速度の問題かな…。

対策:重くなったら一旦セーブしてゲーム終了して再起動すると少し軽くなる。戦闘中に発生したら無敵ローリング連打して当たる確率を下げる。

  • 農作地で作業してる信者に話しかけづらい。畑の世話になってしまう。
  • 施設のナナメ移動がしづらい

 

バグ&ラグが凄まじいのが現在(Switch版Ver1.01)の問題点。それ以外はそこまで気になる点は無いんですけどね〜…。改善されたら快適に楽しく遊べそう。

 

まとめ

次々にやれることが出てきてやめ時が分からないくらい何時間も遊び続けられるゲームでした。

2,530円(税込)はお買い得価格。Switch、Steam、PS4・5、Xboxと全てのプラットフォームで出ているので自分が遊びやすい媒体を選べるのも良い。全媒体で出てるからパッチ対応が追いついてないのはありそうですが………。

まあそのうちパッチが来るとして、バグがある状態でも自分は現在50時間ほど遊べている楽しいゲームです。気になったら遊んでみよう!