初めて宅配搬入をしたので忘れないようにメモ。
自分が日頃あまり荷物を送らないので、荷物の送り方や梱包についても書いておきます。
※各イベントで詳細が変わるので、最終的にはそのイベントの指示に従ってください。
搬入(はんにゅう)とは
「イベント会場に荷物を運び入れる」こと。同人イベントでは、「頒布物(作った同人誌やグッズ類)を会場まで運ぶ方法」の意味になります。
イベント後、会場から自宅に向けて荷物を送ることは「搬出(はんしゅつ)」です。
搬入方法は主に3つ。
こんな感じ。以下から詳しくまとめます。
自力搬入
イベント当日に頒布物を自力で担いで持っていくこと。
デメリット:人にぶつかって迷惑になったり頒布物が壊れないように気を使って運ぶ必要がある。悪天候だと大変。
宅配搬入
イベント前に自宅で頒布物を梱包し、宅配業者に依頼して会場まで先に送ってもらうこと。
デメリット :送料がかかる。制作・印刷・梱包・到着までにかかる日数を逆算して間に合うように行動する必要がある。
直接搬入
データ入稿した印刷会社が印刷後に会場まで運んでくれること。
デメリット:印刷の出来上がりが当日まで確認できない。対応してない印刷会社もある。既刊などは自分で持っていく必要がある。
・
今回は「宅配搬入」についてまとめ。
宅配搬入とは
「頒布物を手元に揃え、自宅で梱包し、宅配業者に会場まで運んでもらう」こと。
頒布物が多くて自力で運べない人の搬入方法はほぼこれ一択。一般的にこの搬入方法が1番多いと思います。
・
運営から「荷物はどこの住所に送るのか、期日はいつまでか、どの宅配業者か」など細かく指定されています。各イベントによって違うので要項をしっかり読みましょう。締切厳守です。
スケジュールを組む
宅配搬入の要項には「00月00日までに送ること」と期日が書いてあるので探し、その期日までに荷物が送れるようスケジュールを組もう。
宅配搬入の場合、
の流れになります。
宅配搬入は「印刷された頒布物を『全て』手元に揃え、自分で梱包作業をして、自分で宅配業者に発送依頼をする」必要があります。
なので逆算して「宅配業者が荷物を送るのに1〜2日。梱包に1日。不足分の買い足しに1日。じゃあこの日までに頒布物が手元にないと梱包できない。この印刷会社は印刷に1週間かかる。じゃあ入稿は遅くともこの日までにする。この日までに入稿するには毎日1時間は制作にあてないといけない…」と、後ろからスケジュールを考えるのが良さそう。宅配搬入は締切厳守です。スケジュールには要注意。
荷物の送り方
日頃荷物を送らない人は送り方が分からないと思うので、基本事項も書いておきます。
今回自分が参加したイベントではクロネコヤマト指定だったので、クロネコヤマトでの宅配の話。どこの宅配業者でも大まかな流れは同じだとは思いますが、違う箇所も出てくるので最終的には各自ご確認ください。
荷物の流れ
まず最初に、荷物がどう運ばれていくのかの確認です。
「直接会場に届いて会場で荷物が保管される」のではなく、「イベント日まで倉庫で保管されている」ことが分かってないと混乱します。
ここはどの宅配業者でも同じ流れかと。
イベントには大量の荷物が届くので、効率よく運べるよう宅配業者の倉庫に指定日まで一時保管され、指定日が来たら同じ宛先の荷物をまとめて配達しています。
「送ったら日時まで会場で保管される」のではなく、「宅配業社の倉庫で日時まで一時保管」されています。荷物追跡で「保管」とあったら2の倉庫で保管状態。「配達完了」になったら3の会場に配達済み、の意味です。
「送り状」とは
「この荷物をどこに送るか、誰がこの荷物を送ったか、荷物の種類は何か、日時指定は」などを書く紙。荷物送るときに必須な情報を書く伝票。
イベントの搬入要項に「住所はどこ宛か、日時指定はいつか」などの情報が書いてあるはずです。間違うと荷物が届かないので何度も見返して書くのがおすすめ。
(画像引用:https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/preparations/invoice/)
クロネコヤマトの送り状は営業所やコンビニにあります。手軽なのがファミリーマート(セブンやローソンでは見当たらず)。コピー機付近に置いてあることが多く、自由に持って行ってOK。見当たらない&足りなかったら店員さんに尋ねると貰えます。
集荷時にドライバーから送り状を貰ってその場で書くことも可能ですが、「間違ったら荷物紛失するかもしれない記入を、人を待たせてる間に行う」ことが苦手な人にはおすすめしません。焦って間違う可能性があるので。
デジタルでの送り状作成もある?らしいですが、よく分からなかったので割愛。
・
送り状には2種類あります。
着払い=荷物が届いたときにお金を払うこと。送り状の色が朱色。
色が似てて見分けづらいので、送り状の左側に大きく宅急便と書いてある下の(発払)(着払)を見ると判断しやすいです。
イベントだと「搬入は発払い・搬出は着払い」が一般的らしい。ただし特殊例もあるので、ちゃんと自分が出るイベントの情報を確認するように。
梱包
自分はホームセンターで100〜120サイズに高さが可変できる段ボールを買ってきました。軽く溝がついてて高さを変更できる仕様。1個数百円。どのくらいの荷物になるか分からない時に便利。会場見たところ、100〜120サイズの人が多そうでした。
・
印刷会社の段ボールが再利用できそうならそれでもいいかも。
スーパーで余ってる段ボール貰ってくるのも考えましたが、ちょうどいいサイズが見当たらないのと本の重さに耐えられるか微妙で今回は無し。軽量なグッズ中心サークルならよさそう。
サイズ&送料
封筒には規格サイズがありますが、段ボールに厳密な規格サイズはない?ようです。段ボールのサイズは上図↑の示した赤い3辺の長さ(cm)を足した合計で決まります。「長さ」だの「高さ」だの表記がブレがちですが、測る3辺を覚えとけばいいです。
送料=サイズで料金が決まる
クロネコでは200サイズ超えだと宅配不可です。サイズを下げて複数個に分けて送りましょう。
・
物が隙間なく収まるピッタリ段ボールより、数cm周りに空きが出る大きさの段ボールが良いです。手を差し込む隙間がないと荷物が取り出しづらいし、緩衝材を入れる隙間も欲しいので。ピッタリすぎると輸送時の振動がダイレクトに頒布物に伝わり、折れたり擦れる可能性もあります。
重さ
100サイズなら10kgまで、120サイズなら15kgまで、とサイズによって重さの上限が決まっています。同人誌(本)があると超過しやすいので注意。
何も持たず体重計に乗って数値をメモ。そのあと荷物を持った状態で体重計に乗る。その数値の差分が荷物の重さになります。
たとえば100サイズで重さが13kgだったら120サイズの送料に。120サイズで重さが9kgでも120サイズの送料です。大きい方の送料になります。
クロネコでは30kg超えだと宅配不可。複数個に分けて送りましょう。
何を入れるか・どう入れるか
頒布物(本・グッズ)、設営道具(棚、敷き布、ワイヤースタンドなど)、その他(ゴミ袋、筆記用具など)、他かさばるもの。差し入れを準備してるなら一緒に入れてもいいかも。
大雑把な図ですが、自分はこんな感じ↑で入れてました。緩衝材は印刷会社のを再利用。
- 重い本は下。緩衝材をしっかり入れ、底と側面からの衝撃に強くする。
- 頒布物と硬い物は直接当たらないようにする
- 「上から取り出す」ので、設営の最初に使う敷き布が1番上。棚やスタンドは2番目。最後に置く頒布物は底。と設営順を考えて入れると取り出しが楽。
注意点は「お金やサークルチケットは入れない」「カッター類は会場で段ボールを開くのに使うから入れない」ってことですかね。あとはサイズや重さの超過に気をつけて詰め込もう。
搬入で使ったダンボールは搬出にも再利用できます。イベント中に壊さないように。イベント中は畳んで通路の妨げにならないようにしましょう。
集荷の予約
梱包を終えて、送り状も準備したら取扱所やコンビニで荷物を送ります。荷物が重くて持って行けない場合は「自宅まで集荷依頼」をすると楽です。集荷は無料で日時指定もできます。
「クロネコメンバーズ」という無料の会員登録をすればwebから集荷予約も可能。予約した日時に「梱包済みの荷物+送り状+送料代」を準備して待ってましょう。集荷に来たドライバーがサイズを測って送料を出し、送料代を払うと送り状の控えを残して荷物を持って行ってくれます。
この「送り状の控え」は捨てたり失くさないように。輸送中や会場で荷物が行方不明の時の所在探しに使います。自分も会場で荷物が見当たらず、運営に送り状の控えを見せたらすぐ調べて探し出してくれました。
そのため、送り状の控えは手荷物に入れてイベントに持って行くこと。
まとめ
そんな感じ。自分も宅配搬入が今回初めてだったし、いろいろ調べたので忘れないようにまとめときました。
あとは「運営からの要項をしっかり読む!」こと。そこにやることが書いてあります。