ぽつねんブログ

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ゲーム感想や日頃思ったことを書いてます。

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【OMNO】感想

 

概要・ストーリー

シングルプレイで楽しむ摩訶不思議ないにしえの世界を探検する旅。
数々のパズルや謎、克服すべき障害とともに、失われし文明の力があなたを森林、砂漠、草原、さらには雲の上にさえも連れて行きます。

引用:OMNO ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

On the way you will meet strange creatures, encounter many surprises and maybe make a friend.(途中、奇妙な生き物に出会い、多くの驚きに遭遇し、もしかしたら友達もできるかもしれません。)

引用:https://www.kickstarter.com/projects/omno/omno-an-atmospheric-exploration-and-puzzle-adventu?lang=ja

パズルを解いて「光」を集める3Dパズルアドベンチャー
不思議な動植物と触れ合ったり、手助けしてもらいながら「光」を集めてゲートへ向かう巡礼の旅。

全体的に穏やかで優しいゲーム。「パズル」と名がつきますが、メインは不思議な動植物と触れ合うことにある気がしました。クリア時間も3〜5時間なので、ふわっと優しいゲームがしたい人におすすめ。

「なぜ光を集めるのか」は各所にあるボックスや石板で断片的に語られますが、ハッキリとは分かりません。ただストーリー自体はキリよく終わります。考察の余地はあるけど考察メインのゲームではありません。

 

ゲームシステム

エリアに散らばった「光」を一定数集めると次エリアへ、の繰り返し。
「道や段差を乗り継いで取りに行く操作型」「パズルを解いて取る思考型」など、光の取り方はいろいろ。

収集として世界観が書いてあるボックスを集めたり、動植物と触れ合って図鑑を埋める要素があります。この2つも光と同時進行で集められるので、それほど時間かかりません。

戦闘要素なし。動植物はそこにたたずんでいるだけ。襲ってきたりしません。
穴には落ちますが、体力や残機概念は無いためペナルティなしですぐ再開できます。

 

進め方

スムーズな進め方としては、

  1. エリアに来る
  2. 杖を掲げるとマップ解放の台座位置が示されるので向かう
  3. 台座に座った後、杖を掲げると「光」の位置・方向が示される
  4. それぞれ集めに行く

ですね。杖のチュートリアルが無かったので書いときます。

 

グラフィック

ローポリですが表情もきちんと分かり、なめらかに動くので「カクカクしてるな〜」とは全く感じませんでした。
制作者インタビューで「コストを下げるためにローポリゴンにしたけど、景色や濃密な大気を表現したかったから光の表現を重要視した」と語っていました。

 

追加アクション

進めるとダッシュ、杖サーフィン、ワープなど「移動」に関するアクションが追加されます。
この穏やかな世界観にしてはスタイリッシュに動いてエフェクトも綺麗で格好いいです。

 

パズル要素

「お手本を覚えて同じように押す」「押して足場を作る」など難易度はやさしめ。パズルや謎解き苦手な自分もすぐ解けるのが8割・考えるのが2割くらいでした。

前半は「立ち止まって考えて解く」ものが多く、後半は移動の追加アクションが揃うため「時間内に向かう」ようなアクションパズル系も出てきます。

 

良かった点

グラフィック表現

「不思議な生物」はリアル描写されると「現実の生物感」「モンスター感」が強くなりますが、描写が省略されるローポリなので不思議さが残っています。
空気感は本格的なのに生物はローポリ、なチグハグさが神秘的で面白いです。世界観とグラフィックが合っているゲーム。

動植物は丸っこい、うねうね、歩くキノコ、擬態したり飛んだりと行動もさまざま。鳴き声も「クゥクゥ」「ピギッ」「ミー」と可愛いです。癒し。

 

パズルの難易度

「全部解けなくても次に進める」のが良いですね。「全部解かないと次へ進めない+解けない=詰む」はパズルゲームあるあるだと思うので。
取りやすいものから取っていけば次へ進めるだけの光が集まる難易度。サクサク進みたい人は最低限でいいし、全部集めたい人は粘ってもいいし。選べるのが良いです。

次エリアに進む時は「収集率」と「離れようとしています」の表示が出るので、「まだ集めたかったのに次に飛ばされた!」の防止策もちゃんとしています。

 

モーションが凝ってる

移動アクションはもちろん、物を押したり運んだりする描写もしっかり考えられています。
杖サーフィンはきちんと重心移動があり、ワープも最初クルクル溜めてからギュンッと一瞬で飛んだり。動きにこだわり持って丁寧に制作してることが分かります。

どうやら制作者は元アニメーターらしいです。動きの表現や格好よく見せる演出がゲームにもしっかり活かされています。

 

惜しい点

カメラ移動オプション

カメラ操作の上下反転オプションはあるんですが、左右反転がありません。上下があるなら左右もつけてほしかったなと。
細い足場を進む、制限時間内に足場を渡る箇所が複数あるため、直感的にすぐ動かせるカメラ操作が必要になります。なので左右操作がデフォルトと違う人は苦労しそう。自分もしました。

 

まとめ

穏やかで綺麗な世界、難易度も控えめ、動植物も可愛い、と万人にオススメできるゲーム。小学生もいけます。

この「OMNO」はJonas Manke氏が「1人で」「初めて」作り上げたゲームとのこと。知った時は驚きました。そのくらい完成度が高いです。オススメ。