ぽつねんブログ

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ローグライク?ローグライト?パーマデス?

違いをはっきり分かってなかったので調べました。どうやらそもそもの定義が曖昧だから人によって思ってることが変わるらしい。

今、ローグライクというと

ダンジョンに行くたびに地形がランダムに変わって、武器やアイテムの組み合わせが無限で、今あるアイテムをいつ使うかを考える必要があり、拠点とダンジョンを行き来する、戦闘メインのゲーム

を指すことが多め。
実際に最近のローグライクはほとんどそんな感じのゲームなので、「ローグライクって何?」な人は上記の遊び方するゲームだと思っていいと思います。

 

以下、いろいろ調べたまとめ。

 

ローグライク

由来と定義づけ

ローグライク」という名前は1980年発売の「ローグ」というビデオゲームが元。ローグの遊び方を基に「ローグ+のような(like)ゲーム」が数多く作られました。
日本だと不思議のダンジョンシリーズが有名。最近だと風来のシレン6が出ましたね。

「どんなゲームならローグライクと言えるのか」は昔から曖昧だったようで1回ちゃんと決めよう!と2008年の国際ローグライク開発会議(International Roguelike Development Conference)で決められました。

  1. ランダムマップ生成
  2. パーマデス
  3. ターン制コンバット
  4. グリッド移動
  5. 複数の攻略法が可能な複雑さ
  6. 非モーダル(すべてのアクションがいつでも実行可能)
  7. 資源管理
  8. ハックアンドスラッシュコンバット

(引用:Steam News - Going Rogue: A crash course in a confusing (sub) genre - Steam News

 

難しいので分かりやすくすると、

  1. 行くたびに地形やルートがランダムに変わるダンジョン
  2. 死んだらゼロから遊び直し
  3. 自分ターン、相手ターンと交互に戦闘を行う
  4. 自由に動き回るのではなく、マス目に沿っての移動
  5. 武器やアイテムの組み合わせで多種多様な攻略が可能(攻略法が1つじゃない)
  6. 移動と戦闘が同じ画面で行われること(フィールドでは移動画面、敵に触ると戦闘画面へ、といった画面移行が『無い』もの)
  7. 今あるアイテム・素材・武器をいつ、どう使うか考える要素がある
  8. 繰り返し戦闘することがメインのゲーム

の要素があるゲームを「ローグライク」としました。

 

定義だけど定義じゃない?

決めたのはいいんですが、原文には前置きとして、

This list can be used to determine how roguelike a game is. 
Missingsome points does not mean the game is not a roguelike
Likewise, possessing some points does not mean the game is a roguelike

引用:https://www.roguebasin.com/index.php?title=Berlin_Interpretation

とあります。
訳すと、

このリストはゲームが「どの程度ローグライクであるか」を判断するのに使用できる。条件が1個でも欠けたらローグライクではなくなる、ということではない。同じく、条件に複数当てはまってるからローグライクである、というわけでもない。

とあります。定義だけど定義じゃない謎の状態。

……とりあえず、先ほどの8項目は「このゲームはローグライクか否か」と白黒ハッキリさせるチェックシートではなく、「どのくらい元祖ローグと遊び方が近いか」の「度合い」を知るのに使う感じ?ですかね…。

自分が今まで遊んだ感覚だと、当てはまる項目が多いほどゲームクリアに時間がかかる気がします。

 

ローグライト

ローグライクの条件を一部緩和させる、無くしたのが「ローグライト」。ローグ+ライト(軽い)。難易度が下がり、手軽に遊びやすくなりました。

自分が遊んだものだと、

  • パーマデス
  • グリッド移動
  • 非モーダル

の3種類が除外されがち。
死ぬたびに最初からだとクリアに時間がかかり過ぎるのと、技術進化で自由なマップ表現が可能になったり、フィールドと戦闘画面は別々の方が凝った演出ができて見映え良いですからね。現代に合わせて除外された要素かなと。

あと「ターン制」が無いものはアクションゲームに、残っていればRPG系になってる印象があります。

 

残り続けている要素は、

つまり
「ダンジョンに行くたびに地形がランダムに変わって、武器やアイテムの組み合わせが無限で、今あるアイテムをいつ使うかを考える必要があり、拠点とダンジョンを行き来する、戦闘メインのゲーム」のこと。
今「ローグライク」として出てるゲームのほとんどは「ローグライト」だったりします。

使い分けしないの?

「桜井政博のゲーム作るには」チャンネルで、桜井さんはローグライクとローグライト、〜省略〜すべて『ローグライク』と言ってしまって差し支えないと思います」と語っています。

表記を分けると何が違うのか分からない人もいるので、広義の意味で同じな「ローグライク」と表記するのが多いのかと。字面も似てて目が滑りますし。
表記混在で困るのは「パーマデスか否か」が分からないこと。自分はパーマデス苦手なので別途ちゃんと調べます。

 

パーマデス

死んだら0から。強化やアイテムも全てリセットされる。死ぬ度に「はじめからあそぶ」状態になること。高難易度。ジャンルというか、そういう遊び方の名称。

パーマデスは「0から育成やアイテム集めをして、また死んで0から育成…、また…」を頻繁に繰り返すので忍耐力が必要。キャラを強くするというより、プレイヤースキルを上げる系。繰り返し遊んで得た経験・ランダム要素への応用力・それについていける操作力などが求められます。

なので「キャラ育成に楽しさを見出してる人」には向かない遊び方。死ぬたびに育成にかけた時間・仲良し度・レア装備も全て失って最初からなので。
自分もそれが嫌でパーマデスは避けがち。

ローグライトは死んでも強化が一部持ち越せるので遊びやすくなっています。何が持ち越せて何が無くなるかはゲームによっていろいろ。
最初からパーマデスではなく、クリア後のやり込み要素として別途パーマデスモードが用意されることが多め。

 

まとめ

いろいろ調べてローグライクとローグライトの違いは分かりましたが、ややこしいから「まとめてローグライク表記でいいか」になりました。パーマデスの有無は追記しますけども。

インディーでは数年前からローグライクが流行ってましたが、大手だとあまり見かけませんでした。そんな中で任天堂スプラトゥーンにローグライクを取り入れたモードを出してビックリ。ここで初めてローグライクに触れる人も多そうだし、この遊び方を面白いと思った人が他のローグライクを探して遊んだりするのかな〜と。まだまだローグライクは盛り上がっていきそう。

自分が遊んだゲームのローグライクはCult of the Lamb、GetsuFumaDen: Undying Moon、BAR ステラアビス(遊び中)です。