RTA in Japan Summer2021盛り上がってましたね〜。
自分は数年前からRTAイベントを視聴していましたが、「今回初めてRTA見た」って人も多く見かけたので、よく使われている言葉を大まかにメモ。
*あんまりよく分かってない用語もあるので、「大まかにそういう意味」ぐらいで見てください…。
RTA(Real Time Attackの略)
「ゲームを速くクリアする」が目的の遊び方。クリアタイムを競う。
バグ技使用の有無、条件などでカテゴリーが分かれている。詳細はspeedrun.comのHPで確認できる。「RTA」は和製英語で英語では「Speedrun」。
eスポーツのような「競い合う」ではなく、「腕・研究結果を披露する」の意味が強い。和気あいあいとした雰囲気が特徴。
RTAイベント
RTAが連続で行われるイベント。
大規模の場合、年に1〜2回開催され1週間ほど続く「少回数・長期開催型」。収益は慈善団体に寄付されるチャリティーイベントが多い。
小規模の場合、月単位で数時間のみ開催される「多回数・短期開催型」。RTAの認知を広める、腕を見せる場として開催されることが多い。
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日本だとRTA in Japan(略RiJ)、世界規模ではGames Done Quick(略GDQ)のイベントが有名で大規模。
海外RTAイベントを日本語解説を入れてミラー配信するアカウント(@JapanRestream)もある。*ミラー配信=許可を得て二次配信すること
RTAちゃん
RiJのマスコットキャラクターの1人。金髪ツインテールの女の子。
公式ツイッターアイコン、公式グッズ、イベント中の待機時間、エモートなど、あちこちで姿が見られる。
ツイッターで「#RTAちゃん可愛い」と検索するとファンアートが見れる。
Rちゃん
RiJのマスコット?キャラクターの1人。公式ロゴのR部分。
RTAちゃんと一緒にいることが多く、イベント中の画面切り替え時にウインクして登場する。
よく見る・使われる言葉
GL(ジーエル)
「グッドラック」の略。スタート時に使用される。
走者が最適な走りができるよう「幸運を!」と祈る。
GG(ジージー)
「グッドゲーム」の略。ゴールした時に使用される。
「良いゲームプレイだったよ!」と走者を褒め称える。
(RTA以外では煽りの意味もあるらしいが、RTAではその意味での使用は見たことない)
走者
実際にゲームを操作する人。
RTAをすることを「走る」とも言う。
解説
どんなゲームか、今何をしているのかなどを説明する人。
走者がゲームプレイに集中して話せないため、走者とは別の人が担当することが多い。走者&解説を1人でこなす人もいる。
ミーム
ネタ。
RiJ summer2021では「スイクン」のミームが特に目立っていた。スイクンっぽいカラーリングのキャラ、レース形式で後ろから追い上げてくる時に使われた。
下の項目もミームが定型文として定着したものが多い。
そマ!?
「それマジ!?」の略。
ゲームの宣伝などがあった時に使用される。
【例:「このゲームはサマーセールで50%オフで発売中!」「そマ!?」】
○○○○さん!?
スポンサーの宣伝、サブスクギフトがあった時に使用される。
走者や解説がゲーム中の出来事と関連付けてスポンサーの宣伝をすることがある。その時に「スポンサー名+さん!?」で使用されることが多い。使い勝手がいいので他いろいろな単語の派生がある。
【例:無敵時間さん!? 石油王さん!?】
お祈りポイント
難しい箇所、運が絡む箇所のこと
ガバ(GABA)
やらかし操作ミス。
「GABAさ…」は独特な言い回しのレーシングラグーン語とGABAを合わせたミーム。
走者が自分のミスに言うならともかく、視聴者に言われると焦りやストレスに感じる人もいるため、使いどころは考えよう。
RTAカテゴリー
走る際のルール・条件。
カテゴリを見れば、どんな遊び方をするのか判断ができる。ゲームによって内容が異なるため、詳細はspeedrun.comへ。
Any%
なんでもありの状態でとにかく最速でゲームクリアタイムを競う。
ドラクエ3でホットプレートを使用したり、ゼルダの伝説関連で無を取得してエンディングへ飛ぶのもこのカテゴリ。
100%
特定のこと・ものを全部終わらせる・集めきった上でのクリアタイムを競う。
ゲームによっては何十時間もかかるので、休憩ルールが設けられていることもある。
All〜
「全ダンジョンを済ませてゲームクリアする(All dungeons)」「全ボスを倒してゲームクリアする(All Bosses)」など、100%カテゴリの部分的な場合が多い。
【例:どうぶつの森】
100%=借金返済完了、博物館の完成、カタログコンプ、金色道具の作成etcなど全てを終え、とたけけの歌を聴くまでのタイム
All Debts=たぬきちへの借金返済が完了するまでのタイム
All Golden Tools=金色道具を全て作るまでのタイム
NG
New Gameの略。初期状態からゲームを始める。
NG+もある。 これは「クリア済みデータを引き継ぎ、アイテムなど持っている状態で最初からスタートする」こと。
Low%
ライフアップ、パワーアップなどの強化アイテムを取らず、初期状態でゲームクリアすること。
Randomizer(ランダマイザー)
入手アイテムがランダムになること。臨機応変に対応してクリアタイムを競う。
ほとんどが専用ROMをダウンロードする必要があり、改造ゲームになるため「自分だけで」遊ぶこと。
【例:ポケモン】
最初に貰うはずの御三家が御三家じゃない、進化先が違うポケモンになるなど。
ランダマイザー産のポケモンは通信交換・対戦には絶対に出さないこと。
NMG
No Major Glitchの略。メジャー(有名な)バグ技を使わないこと。何がメジャーなバグ技かは各ゲームで異なる。
【例:ゼルダの伝説 ムジュラの仮面】
「SRMをいじること」が禁止。
おそらく「特定の動作をして情報を書き換えること」ですかね…?なんでもありのAny%だとよく見られる特定の変な行動=メジャーなバグ技に該当するのかと。
他
使用キャラの名前(操作キャラによって性能が変わる時)、難易度の表記(Easy、Hard…)、ゲーム機の名前(PC、N64、PS2…)などさまざま。
タイプ
何人で走るか。Single runが多い。
Single run
1人で走ること。
1画面なので集中して走者のプレイングが見れる。
Race
複数人で同時にゲームスタートすること。
人によって違う攻略法を見たり、順位の入れ替わりを楽しめる。
Coop run
協力プレイ。
レースとは違い、1P、2Pとして同じゲームを進める。息のあった操作が魅力。
あまり見ないので見かけたらレア。
Twitch関連用語
RTAはTwitchでの配信が多め。RiJやGDQもTwitch。
Twitch
ライブ配信サービス。ゲーム配信が多いが、雑談やお絵かき配信もある。
Youtubeと似た感じだが「リアルタイム配信」に特化しているのがTwitch。
運営元がAmazonのため、Amazonプライム会員だとサブスクが1枠無料になる。
サブスク(=サブスクライブ)
Twitchでストリーマーを毎月有料支援すること。支援すると専用スタンプ(=エモート)などが使用可。
配信者を「ストリーマー」、支援者のことを「サブスクライバー」と呼ぶ。支援額が3段階あり、1番安価なので$4.99(月額600円程度)。「Youtubeのメンバーシップ登録」とほぼ同じ意味。
サブスクギフト
サブスク特典を他ユーザーにプレゼントすること。
そのストリーマーを他の人にも知ってほしい時、ストリーマーの支援として使われる。
エモート
=スタンプ。コメント欄によく出てくる絵文字?顔文字?的なもの。
サブスクすると専用のエモートが使用できる。無料のエモートもある。
Bits(ビッツ)
ストーリーマーヘの金銭支援アイテム。
Youtubeでいうスーパーチャット(投げ銭)用のお金。
Cheer(チアー)
Youtubeでいうスーパーチャット(投げ銭)をすること。
ビッツを購入しないと使用できない。チアーをすると支援者ランキングに載り、ストリーマーに認知されやすい。
レイド
自分の配信を見ている視聴者を別のストリーマーのチャンネルに自動転送すること。
ハイプトレイン
短時間で支援が多く集まった時に起こるイベント機能。HYPE(盛り上がり)+TRAIN(汽車)。
ハイプトレイン中にさらに支援するとレベルが上がり、レベルに沿った報酬(スタンプなど)が支援した全員に配布される。
RTA用語
乱数
ランダム、運要素。
乱数調整
本来はランダムであるはずの敵の行動を確定させたり、確定アイテムを出すよう特定の操作をすること。
RTAではよく利用されるが、普通にゲームを遊ぶ場合は賛否両論あるので注意。
フレーム、ピクセル
一瞬のタイミングのこと。1秒間の数十分の1とからしい。
「フレーム技・ピクセル技」は、その一瞬の間に特定の操作をして攻撃を避けたり、壁を抜けたりすること。
グリッチ(Glitch)
「バグ技」に近い。細かい意味は違うらしいが、どちらにしても「悪いこと(壁抜けなど)」をすること。開発陣が想定していなかった挙動も含む。
Glitchlessは「悪いこと」をしないカテゴリ。
チャート
何を使って、どの方法で進めるかの攻略法。
1通りに確立されていたり、何百通りもあったり、進めていく中で臨機応変に対応するものなど、ゲームや走者によってさまざま。
【例:スイクンチャート】
序盤から高レベルのスイクンをゲットし、ジム戦を瞬殺していく攻略法
ドネート
donate =寄付。寄付金の額によってRTAのプレイ内容を変化させること。
主人公の名前をどうするか、クリア後の腕前披露の有無、完全ネタ要素などさまざま。
【例:龍が如く】
カラオケのミニゲームをするか、しないか。
「する」だと走者の歌声が聴ける。
まとめ
「RTA=ゲームを破壊する遊び方」のイメージが付きがちですが、それは「Any%」のカテゴリ。仕様の範囲内で卓越したプレイングを魅せるカテゴリもあります。破壊しないRTAを見たいなら「Glitchless」のカテゴリを探すと良さそう。
RTAイベントは開催前にスケジュール出されるのが定番。カテゴリの意味を知っておけば「100%だから長そう」「coopだ。珍しい。」と前もって何をしていくのか分かるので、基本的な用語は知っておくと楽しいです。