Blasphemous(ブラスフェマス)はPV見たら雰囲気が好みだったのでSwitch版を購入。
難易度はちょっと高めですが面白かったです。
ストーリー
――敬虔にして残酷な神の意志、それは「奇蹟」と呼ばれた。
クヴストディアと呼ばれる世界に降り注いだ「奇蹟」は、すべての魂に潜む罪を具現化し、厄災となって人々に邪悪な呪いをかけた。
あなたは悔い改める者、「悔悟者」となってクヴストディアを旅することとなる。死と生の輪廻に閉じ込められたあなたは、たった一人で「奇蹟」の根源を突き止めなければならないのだ。
引用 Blasphemous(ブラスフェマス) ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
ストーリーはちょっと難しめ。
大まかに言うと「『奇蹟』のすごいパワーで世界か阿鼻叫喚になっちゃって、自分も死んでも死ねない体になっちゃったから、元凶である『奇蹟』の存在の元へ向かうぞ!」って話。
自分もはっきりと理解できてないのでふわっと捉えてます。
世界観
Blasphemousの世界観はカトリックが元になっています。
主人公は「悔悟者(かいごしゃ)(Penitent One)」と呼ばれ「自分の罪を悟って悔いる人」という意味。三角形の被り物はカピロテは「己の愚かさを悔いる帽子」だったりと、カトリックの世界観が強く反映されています。
ただタイトルは「Blasphemous」=「冒涜的」という意味なので、十字架をブーメランのように投げ飛ばしてきたり、巨大な振り香炉で人を跳ね飛ばしたりと結構やりたい放題しています。派手にやっていますが、ドットの美しさと相まって「血生臭いけど神秘的」な世界観に。これがとても良いです。
Estatue of the master pilgrim, homage to the monument to Murillo in the Plaza del Museo in Seville.
— Juan Miguel López Barea (@Juanmimagine) 2022年1月8日
During the development of the game I was copying some Murillo paintings in order to learn better oil painting. He was the best at painting children. pic.twitter.com/OgfbNu524p
このゲームはスペインのゲーム会社が製作していて、スペインに実在してる像のオマージュもあります。こういった物が結構あるらしく面白いです。
高度な翻訳
このゲームは翻訳が秀逸。独特な世界観をさらに引き立たせています。文章もおかしくないし、宗教感の強い世界観に合わせた言葉選びもしていてすごい。自分が今まで遊んだ中で神翻訳第1位のゲーム。
この翻訳クオリティでアイテム1つ1つに「伝承」という短い文章がついています。これがまた読み応えあって面白いです。翻訳が良いからこそ面白いと思えるので。
翻訳はちゃんとしてるんですが、聖書のような言い回しや見慣れない単語が多くて理解が難しめ。基本的に上記みたいな文章をしています。
ちょっと文章が難しくても世界観に合った言葉選びをしているのが自分は好きですね。分かりやすい言葉にされると世界観から外れてきますし。翻訳は正確なので何回か読むと意味分かってきます。
ドット
世界観に合った重厚なドットでとても綺麗。ボスや背景も綺麗だし、動きもなめらか。
キャラデザはかなり独特です。味方も敵も他ではあまり見ない姿をしています。かなり歪んだ姿をしている人もいますが、そんな中でも「美しさ」を感じるのが不思議。
描写が省略されているけど想像の余地が残るドットでゲーム作ってくれて感謝…。3Dだとエグさが勝ってしまう気がするので…。
ゲームシステム
2Dドットの横スクロールソウルライクアクションゲーム。メトロイドヴァニア(探索型)と言われてたりもしますが、自分は探索型ではなくソウルライクだと感じています。
トゲや穴は即死なので難易度は高め。なかなかの死にゲーです。
アクション
武器は剣のみ。スキルツリーで剣技が解放可能。だんだん突き・対空・遠距離が解放されていきます。
剣攻撃以外だと、熱情ゲージを消費して祈詞(きし?)が発動可。
祈詞=必殺技、熱情=必殺技ゲージみたいなもので、攻撃技・召喚技・ガード技など10種類以上。演出もそれぞれ違って見た目も派手で格好いいです。
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2段ジャンプは出来ません。壁は特定の壁のみ剣を突き刺して昇れます。
移動はゆっくりめでジャンプもフワフワした挙動。ピタッと止まらず少し滑るため、狭い足場で慌てると滑って落ちやすいです。
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「処刑」は敵を倒す専用モーションのこと。それぞれのザコに専用の処刑モーションが用意されていて凝ってます。
たとえば長い武器もってる敵にはそれ奪ってグサグサ刺す、被り物してる敵は頭引っ張って首ごと千切るとか。
レーティング
CERO D(17歳以上)、暴力アイコン有のゲームです。個人的には「暴力」より「グロ」が強めのゲームだと感じました。
キャラデザが独特という話をしましたが、よくあるゾンビ系ではなく「奇形感」が強いです。ウネウネしてる先端に顔があったり、1つの体に顔が3つあったり。とにかく造形のクセが強いので、ストアページの画像を見て自分が拒否反応を起こさないか確認した方が良さそう。
ただ、「ウワッとする造形なのにどこか神聖さ・美しさを感じる」のがBlasphemousの特徴でもあります。自分はそれに惹かれて買ったもので、これ系が好きな人はとても好きになると思います。好き嫌いが分かれるゲーム。
気になった点
サブイベントの回収が大変
Blasphemousはサブイベントが豊富ですが、「◯◯◯する前に□□□しないとイベントが発生しない」「選択肢によっては祈詞が貰えない」といった取り返しのつかないNPCイベントが多め。逃したイベントを見たいならニューゲームからやり直すしかありません。
詰む場所がある
「ここ詰むのでは?」と思ったら詰みました。
まとめ
世界観も好みだし、ドットも綺麗で、アクションも面白かったので好きなゲームでした。いいゲームを見つけられた…。好きゲーの1つになりました。
公式による2周年お祝い動画(ラスボスのネタバレあるので注意)
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