ドレッド初報PVを見て「これは買い」になって購入。
ストーリー
探索型アクションゲーム「メトロイド」シリーズ19年ぶりの完全新作。
恐るべき擬態生物「X」生存の真偽を確認するために、惑星「ZDR」に派遣された銀河連邦の特殊調査部隊が消息を絶った。
その未踏の地に赴いた銀河最強のバウンティハンター「サムス・アラン」。
そこで彼女を待ち受けていたものは、絶望的な恐怖だった…
前作で致死率100%の「X」根絶に成功したはずなのに、生存している動画が送られてきたのでサムスがその惑星へ調査しに行く話。
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2Dメトロイドは19年ぶりの新作。ゲーム最初にあらすじが紹介されますが、それとは別に任天堂が過去作をまとめた動画を出しています。メトロイド初めての人は見ておくとストーリーが分かりやすいです。
キャラクター
サムス・アラン
パワードスーツに身を包んだバウンティーハンター(賞金稼ぎ)。
故郷の星は滅び、鳥人族に引き取られ育てられた。鳥人族の環境に適応するためDNA移植を受け、鳥人族が作ったパワードスーツに身に包み、戦闘技術を身につけた。
強くて冷静な性格でクールな女性だが優しくもある。敵には遠慮が無い。
アダム
スターシップ(宇宙船)のコンピューターAIのこと。
サムスのかつての上官であるアダム(人間・故人)と指示の出し方が似ているため、サムスが名付けた。サムスのことを「レディー」と言いがち。
鳥人族(ちょうじんぞく)
鳥+人間の見た目をしたサムスの育ての親の種族。知能や技術力が高い。
道中で体育すわりしている鳥人族の像(=チョウゾ)はサムスに能力を与えてくれる。
メトロイド
鳥人族が「X」の天敵になるよう作ったクラゲ型の人工生命体。あらゆるエネルギーを吸収するので、過去作では事件の発端になりがち。寒いのが苦手。
X(エックス)
Xの形をした擬態生物。寄生された対象は死亡し、遺伝子情報をコピーして姿・記憶・能力を擬態する。擬態→移動→寄生を繰り返して繁殖を続ける。
E.M.M.I(エミー)
今作初登場。Xの生存が確認された惑星にサムスより先に送られた調査用ロボット。7体いるが音信不通の状態に。宇宙で最も硬質な素材で出来ており、音を検知して行動する。
「恐怖」ってどのくらい?
サブタイトルが「ドレッド(恐怖)」。
E.M.M.Iは無機質なロボットなのに動き方が有機物な違和感、そのE.M.M.Iになぜ追われるのか・なぜXがいるのか分からない恐怖など、さまざまな「恐怖」要素が待ち受けています。ただ、個人的には「ホラー」の部類ではないと感じました。
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開発陣は
E.M.M.I.に追われる区画は限られています。プレイ中ずっと緊張しているのも心臓に悪いですからね。
E.M.M.I.ゾーンに入ると、そのゾーンの形状と、ゾーンゲートの位置がマップに登録されるので、マップを見ながら進むべき方向を見極めるのも重要になります。
E.M.M.I.ゾーンに入ったら落ち着いてマップを確認してみてください。
と、「追いかけられっぱなしは良くない」と分かっているので、E.M.M.Iは特定のゾーン内でしか出ず、どこからどこまでがそのゾーンなのか、もハッキリ表示されています。マップにE.M.M.Iの位置も表示されるので、ある程度は動きの予測も可能。びっくり系ホラゲ要素はありません。
回避用の地形もあり、捕まってもカウンター出来れば逃げられる手段も用意されています。おびき寄せる、ダッシュで逃げ切る、カウンター狙ってみる、と考え方が複数用意されているのが良いです。最終的には派手に壊すのでスカッと爽快ポイントもあります。
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告知見てるとE.M.M.I要素が多く見えますが、あくまでゲームの要素の一部。E.M.M.Iは体感だと全体の3割くらい。思ってたほど会いません。
アクション
挙動
素早い動きでちゃんと入力した通りにサクサク動いてくれます。
スーパーメトロイドはふわふわ挙動でしたが、ドレッドではスタイリッシュに動くようになりました。
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武器変更はボタン同時押しのコマンド方式。
スーパーメトロイドのように「ボタンをカチカチ押して使いたい武器に合わせる」のではなく、「ボタン同時押しのコマンド式」になっています。
少し指が大変ですが切り替えミスの誤爆がなくなり、すぐ切り替えられるようになりました。自分はこっちの仕様が好みです。
難易度
「よく分からないけどゴリ押しで倒せちゃった」のボスは1体もいないので、アクション面の難易度は少し高め。きちんと攻撃パターンを把握して、それに合った対処をしないと勝てません。
最初は苦戦しても繰り返せば分かってくる難易度なので理不尽ゲーではありません。
(参考:初見ノーマルモードで1番時間かかったボスは約1時間。10回は軽く負けました。)
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ノーマル、ハードモードがあり、アップデートでルーキー、ドレッドモードが追加されました。
敵の攻撃力が下がり、回復も多く出るけどボスの攻撃は通常通り。
ほかの一般的な「やさしいモード」より難易度は高いかも。
攻撃を1発くらうとゲームオーバー。オワタ式。ガチ中のガチ勢向け。
自分はできませんが、こういう究極モードを用意してくれるのは各ユーザー層に手厚い。
良い点
導線がすごい
探索型にありがちなのが「道に迷う」「次に行く場所が分からない」ですが、ドレッドは導線がきっちりしています。
行ってほしい場所にアイテムを置いたり、敵を置くことで攻撃して隠しブロックを発見させたり、と自然な誘導があちこちにされています。感動するくらいに詳細が練り込まれている丁寧な地形作り。
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「道に迷うのが探索型の醍醐味だろ!」ですが、導線に気づかないとちゃんと道に迷います。ただ今は行かなくていい場所への道は自然と封鎖されるのであまりにも長時間迷うことは少なめ。能力を全入手できたら好きなエリアの探索に戻れます。
マップ
探索型ゲームに欲しい機能は全て揃っています。
エリアの色分け、アイテムのヒント、謎マークの意味、開閉ドア表示など。マーカー(目印)も付けられますが、使わなくてもいいくらい親切で優秀。
リトライ
ゲームオーオーバーから再開までが早くてストレス少なめ。
今回はE.M.M.Iとボス戦でのゲームオーバーがほとんど。過去作のように遠くのセーブエリアからではなく、部屋前からスタートさせてくれます。現代仕様に合わせられてて良いです。
気になった点
スピードブースターの説明が不足していて脇道アイテムの取り方が分かりませんでした。「過去作やってた人は説明なくても分かる状態」でしたが、前作が約20年前なのでね……。*10/21のアップデートでTIPSに追加されました
それ以外は特にありませんでした。
粗を探せば、「パワー面の強化感が薄い」「攻撃効いてるのか反応が分かりづらい敵がいる」「ロードが長い」とか。でもほとんど気になりません。
まとめ
アクションも良く、地形やギミックもよく考えられている傑作ゲームでした。「探索型ジャンルの元祖」の風格をきちんと知らしめています。
カタログチケット対象なので、他の任天堂ゲームと合わせてお安く買えるのでぜひどうぞ!