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【Hyper Light Drifter】紹介&感想

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ゲーム概要

見下ろし型2Dアクションアドベンチャー各4エリアに隠された4つのモジュールを探し、エリアボスを倒していきます。4ダンジョン+4ボスのゲーム。

クリアには10時間〜20時間ほど。収集・やり込み要素が多く、巧妙に隠されているため収集要素を探すか探さないかでクリア時間に差が出ます。

インディーゲーム最大の祭典であるIGFで、2017年にExcellence in Visual ArtとAudience Awardの二部門を受賞しています。

 

ストーリー

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不治の病の治療法を見つけるために不思議な世界の旅に出発。
危険をはらむ失われた文明が待つ、美しく、広大で荒廃した世界を探索しよう。
暗黒と暴力に満ちた過去が刻み込まれた残酷な大地には、この地に散った者たちの血がしたたり、財宝が秘められている。
『Hyper LightDrifter』は、最新のデザインと技術を融合させながら、16ビットのクラシックな名作を思い起こさせる、壮大なスケールのアクションアドベンチャーRPGです。

引用 Hyper Light Drifter - スペシャルエディション | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000011527.html

病気の主人公が治療法を求めてあちこち旅をします。
体力が少なくなるとポタポタ血が垂れたり、画面四隅が暗くなる「死にそう」演出があり、病持ち設定と回復指示が合っている良い演出。回復パックの個数は増やせますが、体力は初期値から増やせないのも病弱感があって良いです。

このゲームは「テキストが無い」という特徴があります。
直接的なテキストではなく、数枚のイラストで間接的に会話・指示してくるので察する能力は少し必要。「印がついた。そこに行けばいいのかな?」「この形なら4個集めれば完成しそう」の感じ。

f:id:KGetsuya:20220128100949j:plain上記画像は「襲われたけど、助けてくれた人がいて、そのまま去って行った」ですね。

 

世界観

退廃的な美しさが漂う荒廃した世界。巨人兵の亡骸やコケがむすほど時が流れし古代遺跡、そして沈黙せし地下の超科学文明。
引用:https://playism.com/game/hyper-light-drifter/

古代遺跡や謎の巨人もあるけど、超科学文明もある、と古代と未来が同時に存在している不思議な世界観。


マップが基盤に似たデザインだったり、モジュールがキーアイテムになっていたりと「古代」より「超科学」の方が強めかなと個人的には思います。

風の谷のナウシカ」に影響を受けたとインタビューで語っています。確かに謎の巨人が出てましたが、全体の雰囲気は別物。こちらは近未来・サイバー寄り。

このゲームは色使いも独特で、不思議な世界観を際立たせています。

体力ゲージはしばらく変動がないと非表示になったり、操作をしないと主人公が座って休むため、画面全体が見れます。没入感に浸れる仕様。

ユニークでありながら、見やすいビジュアルにこだわった。濃い色を使うことで非現実的な感覚を表現できたと思う。
引用 『Hyper Light Drifter』開発者インタビュー。大ヒットインディータイトルは数々の「制約」から生まれた - AUTOMATON

 

戦闘

武器は剣と銃と手榴弾で、近・遠距離・広範囲攻撃とバランスよく揃っています。回避・移動はダッシュ。強化は店で。できることはシンプル。

戦闘は基本的に1vs多数。無敵時間も無く、体力もそこまで多くないため囲まれるとすぐボコボコにされます。また「メニュー画面を開いても時間が止まらない」タイプなので、戦闘中に一旦止めて戦略を考えることはできません。

次にどう動くか、誰から倒すか、回復はどこでするか、をアレコレ考えながら戦うのが面白いです。操作性はシンプルなんですが、立ち回りのアドリブがあるため難易度が少し高めのアクションゲーム。

 

探索

ボス戦へ進むためには4つのモジュールを探す必要がありますが、巧妙に隠されているのでじっくり探さないと見つかりません。そのため、戦闘4:探索:6くらいの割合かと。
ノーヒントではなく、マップにモジュール位置がマークされます。マップは2種類ありますが、かなり個性的なデザイン。建物外は全体図、建物内は構造図のマップを使うことが多いです。

全体図マップ

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世界地図。地形やおおまかな位置把握に使用。
現在地はかなりアバウトに表示されるので参考になりません。ただ地形描写は正確なので、現在地から見える構造物とマップの地形を照らし合わせると現在地特定が有効。

構造図マップ

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「構造図」は詳細地図。部屋と部屋の繋がりが分かります。全体図と見比べて使うとより正確。
このマップだと「右下の建物からモジュール(◆)がある部屋に行ける」ことが分かります。

 

良かった点

色が綺麗

「色が綺麗なゲームだな」で購入したので、最初から最後まで「綺麗だな」と思いながら遊べたのが良かったです。ビジュアルアート賞を受賞するのも分かります。

アクション

シンプル操作と応用で動く戦闘が合っていて楽しいゲームでした。
ボタンを押してからキャラが動くまでが遅いと「押したのに!」でイライラしますが、すぐ動いてくれます。咄嗟にボタンを押しても間に合うのが良いです。サクサクスピーディーアクション。

探索

ボス戦に必須なモジュール4個分は比較的分かりやすい位置に、進行に必要ない他モジュールは分かりづらい箇所に、と全部を難しくしない調整が良かったです。

分かりづらい箇所もよく見ると地面にマークがついてたり、マップにヒントがあるので理不尽な隠し方はしてなさそう。

 

気になった点

ストーリーが分かりづらい

テキストが無いゲームなのでどうしてもストーリーの詳細が分かりづらい。ときどき出てくる謎の犬は考察を見ないと全く分からないです。

ストーリーはともかく、ゲーム進行の導線はちゃんとしてるので「何やったらいいか分からない」状態には陥りません。

ダッシュ操作に癖がある

チェーンダッシュという連続ダッシュがあります。ボタン連打では出ず、タイミングよくボタンを押すことで連続ダッシュになる仕様。
戦闘中など押すタイミングに気が回せない時は出づらい。チェーンダッシュ中に壁にぶつかると転倒、急ブレーキをすると慣性が続いて滑って穴に落ちることも。

なかなか扱いが難しいですが、専用の練習場所が設けてあるのは親切。壁にぶつかった時に専用ドットがあるのも面白いです。

 

まとめ

サクサク動くアクション・探しがいのある探索・綺麗なビジュアル、と楽しく遊べるアクションゲームでした。2016年発売ですが今でも古いと思うことなく楽しく遊べます。おすすめ。

隠し通路や隠しアイテムが思ったより大量にある上、全然見つからないのでやり込み要素も十分あります。クリア後には縛りプレイ用のモードも追加されます。
マントの衣装替えやサポートメカの外見変更など、着せ替え要素があるのも良いです。サッカーもできます。