ぽつねんブログ

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ギャラリー巡り

ウン年ぶりに東京に行きました。

メイン目的がGalerie LIBRAIRIE6で開かれていたヤン・シュヴァンクマイエル「怪談」展。ほか、グループ展を見に行きました。

 

ヤン・シュヴァンクマイエル「怪談」展

ヤン・シュヴァンクマイエルチェコストップモーション*映像作家。作風はグロテスクなシュールさがあるのでクセは強め。「好きな人はすごい好き」の作風。
自分は「闇・光・闇」見て知りました。
*ストップモーション=物をコマ撮りして動いてるように見せる手法。モルカーと同じ。

そのシュヴァンクマイエルが担当した「著:ラフカディオ・ハーン小泉八雲『怪談』」の挿絵をXツイッターかどこかで見かけて「めちゃくちゃいいな!!!」でずっと好きだったんですよね。それが渋谷のギャラリーで展示されると知ったので「絶対見たい」で行きました。

会場は「ギャラリー」なので美術館ほど広くありません。部屋の一室なので30分もあれば見れる広さ。自分が入った時は先客が1人でしたが、後ほど20人ほど増えました。「怪談」のコラージュ作品はおそらく全部展示されていたと思います。実物の本を持ってないので分かりませんが…。今回特別に新装版が限定部数で販売していましたがそれも売り切れでした。

展示はめちゃくちゃ良かったです。デジタル画面上で見ると作りがどうなってるか分からなかったんですが、実物を見ると切った跡や重ね方もちゃんと視認できました。やっぱ現物は良いですね〜〜〜。
「下に妖怪図、上に人型に切り抜いた白黒写真を重ねて」いました。ギャラリーの人によると「『あちら側』に妖怪・幽霊がいることを表現している」そうです。なるほど。

展示だけかと思いきや販売もされていました。ほぼ売却済み。
頑張れば手が届く価格だったのでどれか購入できないかと見てましたが、自分が好きな「安芸乃助の夢」は売却済み。出遅れた…。作品の撮影は不可だったので、どんな作品かは「安芸乃助の夢 シュヴァンクマイエル」で検索してください。

単体で販売されていたので、怪談の作品が一同に揃うのは今回で最後?だったんですかね。ギャラリーの人に聞けばよかったな…。
ポストカードセットが発売されていたのでそれだけ購入しました。安芸乃助の夢の絵柄は含まれてなくてちょっと残念。マイナー柄なのか…?

 

 

グループ展

他にグループ展*を3個ほど見て回っていました。
学生のグループ展、アーティスト活動してる人たちのグループ展、テーマを決めたイラストのグループ展。など、Xツイッターでの宣伝を見かけて、参加者の絵柄や画風が好みだったので足を運びました。

*グループ展=展示する人たちがお金出してギャラリーを借りて展示をすること。個展の複数人版。


こういったグループ展は参加するメンバーによって展示方法が変わるので面白いですね。綺麗に高さ合わせて並べたり、自由に天井からぶら下げたりあえて地面に乱雑に置いてみたり。特徴が出ます。

 

まとめ

やっぱり現物はいいですね〜〜。紙を切った跡や絵具の凹凸とか、画面上では分からない描写があらゆる角度から見れるのが良いです。

グループ展ではデジタル印刷の作品もありましたが、アナログの現物と比べるとどうしても魅力が落ちちゃうなと。「大きく見れる」って利点はあるんですが、画面で見てるのと同じ(平坦)なので遠くから足を運んでまでは…と自分的には思ったり。そこの感覚は人それぞれですが。

自分の中で何が好きで何がウ〜ンと思うのかも改めて再確認できたので良かったです。
東京では有名無名問わず、ギャラリー展示が毎日あちこちで行われています。ギャラリーは入場無料がほとんどなので、好きな作家さんが展示すると宣伝してる時はぜひ足を運んでみてください。人が来るか心配に思っていることがほとんどなので(自分も昔ギャラリーでグループ展したことあるのでチョット気持ちが分かる)