数年前から気になってたけど、ようやくSwitchに移植されたので購入。
概要・ストーリー
はるか昔に忘れ去られた過去の偉大な文明の廃墟が詰まっている、超現実的な夢のような世界を舞台に、あなたは、故郷の惑星が巨大ブラックホール「Ultravoid」の永遠の飢えの餌食になるのをなんとか防ぐために、ヴォイドランナーのReiとしてプレイします。
引用:https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000064574.html
故郷の星がウルトラヴォイド(ブラックホール)に吸われることを阻止する装置起動のため、ボスを倒していく話。
新エリアに着く→ボスを起動させる目玉を5個ほど探して潰す→ボス戦 の繰り返し。目玉を潰す際にはちょっとした謎解きアクションがあります。
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ジャンルはアクションアドベンチャー。収集100%のクリアタイムは11時間(初見でも100%可でした)。集めないなら10時間以内に終われるボリューム。
他媒体では2021年に発売されたゲームで、2023年9月にようやくSwitchに移植されました。ラグは少しありますが、操作に支障が出ない程度なので自分的には許容範囲。日本語翻訳ありで4950円。
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「Hyper Light Drifter」を製作したHeart Machineのゲーム。相変わらず不思議な色使いをしています。Drifterよりは難易度低め。
↑Drifterの感想記事はこちら
アクション


スケート(走る)、ブースト、攻撃、ワイヤー、時止め(スロー)があります。
基本的に移動しっぱなしのゲームですが、スピード感・操作感・モーションも良くストレスフリーで遊べました。なびく長髪やマントも綺麗です。


時止め範囲(右図の中央丸い範囲)に敵やワイヤーポイントを入れるとロックオンして素早い移動と攻撃が可能。
この「移動、時止め、ワイヤー、攻撃」で進めていきます。やることはシンプルなのでこれらを正確に素早く操作できるかが大事なゲーム。
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後述しますがこのゲームは「カメラ位置」が特殊です。そのためカメラの位置制御の重要度も高め。「カメラを背後に」のボタンが無さそう?(あったらすいません)なので逐一スティックで微調整する必要があります。
謎解き・ボス戦
謎解き・ボス戦ともに「走り回って時間内にアノマリー物質(スポイトみたいなやつ)を攻撃して核を叩く」流れ。
アノマリーを壊す間隔には制限時間があり(ちょっとシビア)、赤い部分に触れると一発アウト、走りながら次のアノマリー物質の位置確認して移動、とアドリブで素早い操作を求められます。
ただ死んでも復帰が早く、回復も置いてあるのでデメリットはほぼ無いです。死にながら位置を覚えて進めます。
自分の場合、多くても10回ほどで核を叩ける難易度でした。簡単すぎでも難しすぎでもなく、繰り返すうちにスタイリッシュに動き回れて気持ちいいです。
収集要素
主人公レイと同じヴォイドランナーのログがエリアに複数隠されています。
全部集めるとレイの新しいスーツになり、クールタイムが短くなったり、回復がついたりと機能が変わります。
攻略の手助けにもなりますし、世界観やストーリーを知れる要素でもあるので集めると良さそう。着替えると見た目も少し変わるのも良いです。
レーティング
CEROはB。一般的なアクションゲームと同じくらい。
ボスを攻撃すると赤い液体が飛びますが、「ボスがめちゃくちゃ熱い」という説明があるので血液というか溶岩に近いのかも?
良かった点
スピード感
スタイリッシュなスピード感がウリのゲームですが、遅すぎず速すぎずちょうどいいスピード感でした。スピードスケートのような走る姿勢も格好よく、レールの上をガーッと滑り続けるのも爽快感があります。長髪やマントの揺れ方も綺麗。
ワイヤーやレールの判定がゆるめなので、スピードが速くて操作が粗くなっても判定に当たってくれます。操作した通りに動いてくれるのでストレスありません。
高速スピードで移動し続けるゲームで移動面に気にならず遊べる時点で良いゲームだと思いました。
色使い


「Heart Machineは色が特徴的なゲーム製作会社」の認識なので今回も色が綺麗でした。普通は茶色か緑にする地面が青かったり、空が緑や茶色だったり、木が赤かったり。不思議な色使いの世界を走り回れて良いです。
Solar ashは滅びが迫る世界観なのでDrifterより暗めな色使いが多めですが、主人公のスーツには光る装飾があったり、ワイヤーや2段ジャンプのエフェクトも高明度・高彩度のため光り輝いています。暗闇に埋もれることない上、見た目も格好いいので色の制御がやっぱり上手。
難易度
ちゃんと段階を追って少しずつ難しくなります。急に難しくなったり、後半なのに簡単すぎる、といったことがありません。難易度調整が上手。
レールの上を飛び移り続ける場所では中継地点でショートカットを小刻みに用意してくれています。配慮が丁寧。
惜しい点
専門用語が多め
ゲームの独自用語とパソコン用語?が多いです。人名なのか物名なのかも分かりづらめ(Heart machineはパソコン用語を用いることが多い)。
世界観を読み取れる会話や日記などは多く置いてあるんですが、単語が難しくて何を語ってるのか分かりづらい。
NPCイベントは右に要約してくれるので比較的わかりやすいです。
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とりあえず、主人公は「レイ」、サポーターは「シド」。ボスは「レムナント」。敵全般(ボス含む)が「アノマリー」。破滅回避の装置が「スターシード」くらい覚えればメインストーリーは分かるかなと…。
カメラ
カメラ位置が特殊なゲームです。地面がモコモコしてる場所では天地がぐるっと回って平衡感覚が崩れやすい。ゲームスピードも速いので画面が高速で360度回転することもあります。なので攻略のほか、酔わないためにもカメラ制御は重要になります。
自分はカメラ酔いしませんが操作には混乱したので、酔う人は余計に大変かも。ただ宇宙が舞台なので天地が関係なくなる描写は合ってます。演出としては面白い。
↑空にも建物が見えますが、向こう側からこちらに来ています。天地が逆さまになっている状態。
やることが変わらない
ボス戦、ボス戦へ至るまでの過程も全て「アノマリーを叩いて回る」です。新能力も増えないので最後まで基本操作でいきます。自分は「進めてもやること変わらないな…。なんか増えないかな…。」とちょっと思いました。
そのため「少しずつ上がる難易度に合わせ、基本操作を洗練させていくゲーム」なのかなと。やることが多いと混乱する人に良さそう。いろいろやりたい人にはシンプル過ぎて物足りないかも?
まとめ
スタイリッシュに色が綺麗な世界を回れるのが楽しいゲームでした。おすすめ。
Drifterの2Dドットゲーの次にこのクオリティの3Dゲーム出せたの凄いと思います。3Dのノウハウあったんですかね?
個人的にOMNOとちょっと似てる感じがしました。ボス戦があるOMNOって感じ。